た。訪れたのは、秋田市から車で1時間ほど南下した由ゆ利り本ほ荘じ市にある秋田ダイハツの本荘店だ。ここで、2022年入社の木き村む和か希きさん(19歳)が洗車担当として働いている。木村さんは特別支援学校の3年次に、2週間の実習を2回受けた。もともと体を動かす仕事がしたかったという木村さんょう らずんうで 7は、1・2年次には食品製造工場や大手スーパーの職場実習にも参加したが、「片方の耳を手術している影響で、工場の機械音やスーパー店舗内の雑音に囲まれながら指示の声を聴き取るのに苦労しました」とふり返る。本荘店の自動車整備場もときおり大きな音はするが、仕事への影響は少なかったそうだ。ただし、一つのことに集中しすぎると業務用インカムの声などを聞き逃すため、気をつけているという。実習のときから任されている洗車は、本荘店に機械式の洗車場がないことから、最初から最後まで手作業だ。「先輩に作業のコツなどを教えてもらいながら取り組んでいます。車の汚れが目に見えてきれいになるので、達成感もありますね」と木村さん。手作業ならではのていねいな仕上がりは、お客さんにも喜ばれているそうだ。1日に15台前後の洗車をこなす木村さんにとって、目下の課題は、洗車作業のスピードアップと正確さの追求だという。「昨夏に経験したのですが、暑い日はコーティング剤の乾きも早く、拭き上げが間に合わず跡が残ってしまってやり直しました」と明かす。一方で、洗車のほかに車内清掃やタイヤ交換の準備などもするようになり、「いまはしっかり仕事ができるよう努力するだけですが、将来は、整備士の国家資格を取得できたらと思っています」と話してくれた。木村さんと同じ職場で働く二級整備士の佐さ藤と秀ひ哉やさんは、ダイハツ北海道・東北ブロックのサービスロールプレイング大会で準優勝に輝く実力者で、木村さんのよきお手本だ。「木村さんは実習のときから元気な挨拶ができて、返事も受け答働く広場 2023.9木村さんと同じ職場で働く佐藤秀哉さん木村さんは、洗車や車内清掃などを担当している秋田ダイハツ本荘店で働く木村和希さん秋田ダイハツ販売株式会社本荘店
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