働く広場2023年10月号
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※今号の「編集委員が行く」(20〜25ページ)は諏訪田委員が執筆しています。ご一読ください。g■e■n■d■er■le■s■sデフファミリーとして育った夫と、複雑な家庭環境に育ちながらも専門学校で手話を身につけた妻、そして娘も入れた3人の日常生活をまとめたエッセイ。ろう者がどのような日常を生き、ろう者と一緒に住むとはどのようなことなのか、父がろう者である娘は家族をどう認識し、どのように父と接するようになるのか。ろう者とともに生活する家族のありのままの日常を紹介。四六判192ページ、1540円(税込)。『障害と人権の総合事典』 「特定非営利活動法人日本障害者協議会」が、『障害と人権の総合事典』(やどかり出版刊)を出版した。日本障害者協議会は、これまで調査研究や政策提言、大会・セミナーなどの開催、情報誌やホームページなどでの情報の提供、啓発運動などを行ってきている。事典は、障害者権利条約をベースに障害分野を横断した27章で、障害関連の重要文書から抽出した320超の見出し項目で構成。当事者視点・現場の実態をふまえ、用語の本質や実践の方向性までを追求した解説となっている。視覚障害者等のためのテキストデータ引換券つき。A5判274ページ、2970円(税込)。先日、前の職場で一緒に働いた介護福祉士のOさんから「私、新しいこと始めました」とSNSで連絡があった。「なにを始めたの」と返信すると、「介護美容です」とすぐに返事があった。介護美容という言葉も初めて。美容と聞くと美容院、美容については「スキンケア」、「ボディケア」、「ヘアメイク」というイメージしかなく、美容と介護、福祉がどうつながるのか皆目見当もつかなかった。その内容を知りたいという好奇心から「今度どこかで会ってゆっくり教えて」と連絡すると、「勉強を始めたばかりなので、介護美容でお世話になっている谷都美子さんを紹介します」という流れから、今回の株式会社ナリスコスメティックフロンティアの取材へ発展した。谷さんは、「メーキャップやマッサージなど肌に触れるケアを通して、〝心〟と〝脳〟、〝体にしています。特に、高齢者、障害のある人、難病を抱えている人たちに美容を通してその人らしい生活と人生を送ってほしいという思いからこの活動を始めました」とのこと。介護とは、一般的に日常生活の動作、家事援助、健康管理、社会活動の援助などを行うと定義されているが、自立支援や、意思の尊重などの考え方が加わり、介護の意味合いも変化してきている。少子高齢化が進むなかで、美容も「老いも若きも/a■g■e■le■s■s」と多様化している。介護のなかに「美容」が取り入れられることで、介護の在り方や社会福祉の考え方も変化していくのでは、と新たな期待を感じた。谷さんは、現在、介護美容が、医療や介護だけでは改善しにくい「心」の領域をサポートする有効な手段であることを、科学的に証明する研究に取り組んでいる。〟、〝肌〟の健康を推進することを目的」、「女性も男性も/美容再考編集委員のひとこと   ミニコラム第28回武庫川女子大学准教授 諏訪田克彦マスコットキャラクターアビリンピック石川滋賀山口大分働く広場 2023.10北海道、青森県、千葉県、神奈川県、石川県、滋賀県、山口県、大分県* 開催地によっては、開催日や種目ごとに会場が異なります*は開催終了※全国アビリンピックは 11月17日(金)〜11月19日(日)に、 愛知県で開催されます。地方アビリンピック検索※日程や会場については、変更となる場合があります。青森千葉神奈川北海道2023年度地方アビリンピック開催予定10月〜11月31

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