働く広場2023年11月号
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馬■頭■■観■■音■■塚田 修二 表情豊かで明るい笑い声が聞こえてきそうな「馬頭観音」。自身もおしゃべりが大好きで、ユーモア溢れるトークはいつも人を惹きつける。いたずらな表情を浮かべる馬頭観音は、彼の表情がそのまま絵になったようだ。 幼少期は絵を描くのがあまり好きではなかったが、60歳ごろから板にアクリル絵の具で花や風景を描き始める。 当初は「絵なんか描けるかー」といっていたが、人から褒められたことをきっかけに段々と自信をつけていく。 ビデオを見ながら下書きをし、色は4〜5回ほど、時間をかけて塗り重ねる。色を塗るときは写真やビデオは見ない。これは、頭の中のイメージを、自分の思うまま、感覚的に塗り重ねていく過程をとても大切にしているからだ。 普段は(床に敷く)マットづくりを中心に仕事をしており、ていねいに制作された作品はオーダーが入るほど人気だ。 塚田 修二(つかだ・しゅうじ) 1946(昭和21)年生まれ。 「特定非営利活動法人eばしょ結屋」に週1回通所し、軽作業や創作活動に励む。 作業時間中は黙々と手を動かし、ふざけている利用者には「何やってんだぁ!」とゲキを飛ばす仕事人間。一方で、休憩時間は話し相手をつかまえては、いたずらな笑顔でおやじギャグをくり出す。野球や時代劇を観ることが好きで、特に野球の会話が止まらない。 恋愛話も得意な、結屋最年長のアーティスト。(特定非営利活動法人eばしょ結(文:まちごと美術館 cotocoto廣■■■■■■■屋)■田■■■■千祐貴)■■画材:木材、アクリル絵の具/サイズ:530mm ×750mm 協力:まちごと美術館 cotocoto

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