おもな画材は水性ペンを使用。最初はさまざまなペンや画材に挑戦したこともあるが、現在は水性ペンに落ち着いた。 特に下描きをすることもなく、ペンを使い一発描きで輪郭線を引いていく。以前は単色で着色していたが、現在では色彩豊かな作品が多く、色の配置も自ら決めている。 初期作品「ピアノ」など、楽器や生き物がモチーフのときにはあらゆる部分にトゲトゲがついている作品もある。それは彼の絵を描く喜びがそのまま表現されているようにも思えるが、実際トゲトゲが何故描かれているのか真相はわからない。色彩豊かな配色センスで、隙間なくていねいに塗っている。細かなタッチをじっくり鑑賞していただきたい。 堀井 銀次(ほりい・ぎんじ) 1998(平成10)年生まれ。新潟県柏崎市在住。2017年4月に特別支援学校を卒業後、「社会福祉法人ロングラン カフェみるく」に通所。2017年より「アール・ブリュット展in上越」に出展。2020年「Beyond the canvas 〜障がい者アート全国公募展〜」で、作品「ピアノ」が優秀賞受賞。2021年には、「モスバーガー原宿表参道店」の店舗装飾に採用される。(社会福祉法人ロングラン カフェみるく)(文:まちごと美術館 cotocoto伊■■■■■■■■橋匠■保■■哉)画材:画用紙、水性ペン/サイズ:257mm×364mm協力:まちごと美術館 cotocotoピアノ堀井 銀次
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