ょうぞみちうんくうまらか8ういい たえきわるいわ●洋裁/縫製/フラワーアレンジメント/ネイル施術/写真撮影める田た中な匠し貴きさん(長崎県)の2人。競技後、奥野さんは「朝早く学校に行って練習してきました。時間オーバーでしたが楽しかったです。来年も出て1位になれるようがんばりたいです」、田中さんは「仕事でバタバタして練習時間が足りないと思い努力しました。課題内容は勉強になりました。来年も出て、国際大会を目ざしたいです」と、それぞれ思いを伝えてくれた。知的障害のある選手が参加する「木工」の課題は、「蓋ふ付き木箱」の製作(5時間)。のこぎり、のみ、かんななどの手工具を使いこなして洗練された製品づくりを競う。斉さ藤と大だ地ちさん(北海道)は、手先を使った作業が得意で、就労継続支援B型事業所では木のおもちゃのやすりがけを担当。「作業台の高さが変わるだけで、微妙にむずかしくなりますね。ふた部分は練習より早くできた分、油断して箱の作業が遅れました。作業所でもおもちゃをつくるようになりたいです」と語っていた斉藤さんは、銀賞入賞を果たした。 「洋裁」の課題は、薄手ウールを使ったオーダー仕立ての「オーバーブラウス」の製作(6時間)。支給される粗あ裁だちした布地を使い、裁断から芯貼り、印付け、本縫いミシン、アイロン、ロックミシンの順で作業を進める。小お濱ば望のさん(鹿児島県)は、昨年は障害者職業能力開発校る井い口ぐ健け太た郎ろさん(東京都)は、就労継から全国アビリンピックに出場した後、義肢製作所に就職。職場もアビリンピック出場への理解があるそうだ。「練習では余裕があったのに、本番では慎重になってしまいました」と話していた小濵さんだが、金賞に輝いた。 「縫製」の課題は、エプロンの縫製で、配付された9枚のパーツをミシンやアイロンなどを使って完成させる(4時間)。銅賞入賞の経験もある前ま田だ章あ江えさん(熊本県)は、社会福祉法人が運営する作業所に通いながら、好きな縫製でアビリンピックに挑戦し続けてきた。競技後、「最後まで完成できましたので、とてもよかったです。またがんばります」と笑顔で話していた。 「フラワーアレンジメント」は花束、花嫁のブーケ、会場装飾(ワンサイドアレンジメント)に、今回から新たにサプライズ競技を加えた4課題(60分・60分・45分・続支援B型事業所で始めたフラワーアレンジメントを個人的に学び続け、いまは顧客に贈る花をつくる部署のリーダー役だ。「前回大会の講評でいわれた“滝の流れのように”というブーケのつくり方を、教室の先生に教えてもらいました」とふり返った井口さんは、銅賞を獲得。同行した先生は「彼は子ども向けの教室で教える立場でもあり、そこに通う障害のある子どもたちにも夢を与える存在です」とたたえていた。 「ネイル施術」は、ネイルケアとカラーリング(75分)、ネイルチップアート(70分)の2課題。宮城県代表の及お川か晴は菜なさん3年生だ。授業でネイルや着付けなどを学んでいるという。及川さんは「いままでにないぐらい集中しました。練習通りにできて満足です」、河邊さんは「緊張しましたが、イラストを描くのは楽しかったです」と笑顔を見せてくれた。 「写真撮影」は、愛知県国際展示場で開催されるアビリンピックを、パンフレットやホームページ上で紹介することを想定した魅力的な写真を撮影し、6枚を選択してプリントする(4時間)。聴覚障害のある福ふ田だ孝こ二じさん(鳥取県)は、勤務先である県警本部の広報関連部署で一眼レフカメラを使って仕事をしているそうだ。「前日のオリエンテーションで内容を理解し、にぎわっていた展示場内外では、みなさんに親切にしていただいて撮影できました」と答えてくれた。前回に続き披露された「物流ワーク」は、と河か邊べ由ゆ菜なさんは、私立特別支援学校の●技能デモンストレーション物流ワーク/ドローン操作「洋裁」金賞、小濵望さん(鹿児島県)「木工」銀賞、斉藤大地さん(北海道)「家具」田中匠貴さん(長崎県)「ネイル施術」宮城県代表の及川晴菜さん(左)と河邊由菜さん(右)45分)となった。不動産関連会社に勤め働く広場 2024.2
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