なか さまきわかまう きらおで けしと9●障害者ワークフェア2023と里見み紗さ李り奈なさんらが︑﹁挑戦﹂をテーマに国立職業リハビリテーションセンターのアシスタントワーク科に通う3人が参加した。倉庫の棚にストックしてある品物を指示書通りに選び出し、折りたたみコンテナに詰める。さらに納品物が伝票通りかを確認して店内の棚に補充するという流れだ。地方アビリンピック埼玉大会では以前から独自競技として実施している。担当者によると「コンビニやスーパー、ドラッグストアでの品出し作業を想定した訓練を重ね、就職につなげています」という。昨年のデモンストレーションでは「うちの県でもやってみたい」という関係者もいたそうだ。一方、今回初めての「ドローン操作」は、建築物の点検業務を想定し、高い場所や操縦者から見えない位置に設置された複数の対象物をドローンで見つけて撮影し、位置を把握するという内容。デモンストレーションを実施した、岡山県にあるJEEDが運営する国立吉備高原職業リハビリテーションセンターの指導員は「ドローン操作の訓練は昨年から始め、撮影や設備点検関連の仕事に活かしてもらう予定です」と説明する。技を披露してくれた中な山や友ゆ希きさんは「初めてドローン操作を学んでいますが、楽しいです」と話してくれた。競技エリアの隣接フロアで開催された「障害者ワークフェア2023~働く障害者を応援する仲間の集い~」は、アビリンピックの一環として開催しており、障害のある人の職業能力や雇用に関する展示・実演などを通して来場者に理解と認識を深めてもらうことが目的。今年は91団体・事業所などが、「能力開発エリア」、「就労支援エリア」、「職場紹介エリア」、「特設コーナー」にそれぞれ出展したほか、特設ステージでは出展者の紹介や実演、トークセッションなどが開催された。トークセッションでは、第10回国際アビリンピック「歯科技工」種目金メダリストである中 川が 直なお樹きさん(※4)、東京2020パラリンピックのバドミントン女意見を交わした。武た史し人材開発統括官の挨拶に続き、成績章あ知事が、大会旗の引継ぎ後に挨拶。最閉会式には、前日熱戦をくり広げた大勢の選手たちが参加。厚生労働省の岸き本も発表と表彰式が行われた。競技種目ごとに努力賞・銅賞・銀賞・金賞の受賞者が発表され、ステージ上の表彰台では、大きな拍手とともに受賞者にメダルが授与された。次回大会開催地である愛知県の大お村む秀ひ後に、JEEDの輪島忍理事長がアビリンピックのマスコットキャラクター「アビリス」とともに登壇し、「2027年にフィンランドのヘルシンキにおいて第11回国際アビリンピックを開催することが決まりました。JEEDにおいても国際アビリンピックに向けて国内大会の充実を図っていきます」などと締めくくった。閉会式終了後は、専門委員による講評の場が設けられ、アドバイスを求める選手たちの長い列ができていた。子ダブルス金メダリストの山や崎ざ悠ゆ麻まさん︑閉会式技能デモンストレーション「物流ワーク」技能デモンストレーション「ドローン操作」中山友希さん「障害者ワークフェア2023」第10回国際アビリンピック「歯科技工」種目金メダリストの中川直樹さんらが参加したトークセッション※4 本誌2023年11月号「メダリストを訪ねて」で、中川さんをご紹介しています。https://www.jeed.go.jp/disability/data/works/book/hiroba_202311/index.html#page=4「写真撮影」福田孝二さん(鳥取県)「フラワーアレンジメント」銅賞、井口健太郎さん(東京都)「縫製」前田章江さん(熊本県)働く広場 2024.211月19日(日)
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