働く広場2024年2月号
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2 コミュニティサービス3 東山サービス来店する。生徒たちは緊張しながらも手製の外国語マニュアルを基に、オーダーを取るなど、相手の求めに応じて接客している。○すこやかサロン当校が立地する修し道ど地域の社会福祉協議会(以下、「社会福祉協議会」)が主催し、毎月第三水曜日に開催している。地域の高齢者を対象に、生徒の企画した催し物や、地域の警察署や消防署などの方に講話をしていただいたり、料理教室を行ったりする。生徒たちは、会場準備、受付、誘導、調理補助を担当する。○配食サービス社会福祉協議会が主催し、年二回開催している。コロナ禍前は、当校の調理室で調理した弁当を地域の高齢者に届けていた。コロナ禍においては、弁当はつくらずに社会福祉協議会が準備したものを届けてきた。○カフェほのぼの社会福祉協議会が主催し、毎月1回13時から15時まで「カフェしゅうどう」で開催している。地域の方々が来店し、ケーキや会話を楽しむ場となっている。生徒は案内、接客、厨房、レジ業務を行う。○クッキングスクールフォーシーズンズホテル京都との共催により、当校の製菓室にて年二回実施している。製菓技術や働く姿勢を学ぶ。今後、当校の新たな構想として、当ホテルと地域の方々とのお菓子づくり教室を企ゅう画・運営していくことを検討中とのことであった。コミュニティサービスでは、農園芸を中心に地域と連携し、協働活動を展開している。おもな活動は次の通りである。○ぽかぽかファーム(交流農園)生徒たちが企画し、地域の「ぽかぽかクラブ」の会員とともに、不定期に野菜などを収穫するほか、地域の保育園児との芋ほりなども行っている。基本的に管理は生徒たちが行っているが、長年のかかわりにより、夏季休業時の学校閉校期間には地域の方々が水やりをしてくれるなどのよい関係が築かれてきている。○ぽかぽかマルシェ(野菜などの販売)水曜日の午前と金曜日の午後に、「カフェしゅうどう」のテラスで、「ぽかぽかファーム」で育てた無農薬野菜などを販売している。生徒たちは呼び込み、案内、接客、レジなどを担当する。地域住民に好評であり、売り切れ次第終了となる。私は訪れるたびに京野菜とほかの野菜との違いや調理方法を生徒たちにたずねているが、彼らはこれまでの地域の方々から求められ、応じてきた経験をふまえて、詳しく説明してくれる。また、答えられない場合も、ふる舞いや応じ方が適切である。○健康体操教室社会福祉協議会が主催し、地域の高齢者を対象に毎週月曜日に開催している。生徒が準備や受付、片づけを行うほか、脳トレなどの運営補助を行っている。当校が立地する修道地域を拠点とし、さまざまな機関や地域資源を活用するなど、連携して協働活動を展開している。おもな活動は次の通りである。○陶芸教室地域に住む陶芸家を講師として迎え、他府県の修学旅行生や保護者を対象に陶芸教室を実施している。当校の生徒たちは準備や運営を担当し、相手が幼稚園児、小学生、中学生、高校生と、それぞれのニー生徒が準備や運営を担当し行われる「陶芸教室」(写真提供:京都市立東山総合支援学校)「ぽかぽかマルシェ」では、案内や接客を生徒が行う(写真提供:京都市立東山総合支援学校)「クッキングスクール」。クッキーづくりの様子(写真提供:京都市立東山総合支援学校)「ぽかぽかファーム」にて、地域の保育園児と芋ほり(写真提供:京都市立東山総合支援学校)「すこやかサロン」。この日はスクエアボッチャを楽しんだ(写真提供:京都市立東山総合支援学校)       う   働く広場 2024.223

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