働く広場2024年2月号
9/36

りろかしずまさっつうまく7けちさりやし小こ林ば正ま典のさん(千葉県)は、全国アビリンきら●歯科技工/義肢/家具/木工した鉄筋コンクリート造3階建てビルの図面(縮尺1/100の平面図、立面図、断面図)をA3用紙2枚に仕上げる(3時間30分)。割わ石い崇た寛ひさん(栃木県)は、多機能型事業所で2年前から建築CADの勉強を始めた。事業所の関係者によると、「体調を崩して中断することもありましたが、アビリンピックを目標に強い意思でがんばってこられました」という。割石さんは競技後、「こんなに限られた時間で手がけたことがなく、たいへんでしたが、今後もスキルアップしていきます」と答え、努力賞を受賞した。トローラーの組立て(4時間)。なかでも「はんだ付け」作業は、機器の信頼性に影響をおよぼす重要な部分だという。埼玉県にある、JEEDが運営する国立職業リハビリテーションセンターで学ぶ浅あ野の壱い哲てさん(埼玉県)は、競技後に「完成させることができず、準備不足と実力不足を痛感しましたが、こうした経験を活かして就職にもつなげていきたいです」と話していた。 「パソコン組立」は、デスクトップ型パソコンの指定された部品を取り外し、メンテナンス作業後に組み立て直して、ソフトウェアのインストールや設定を行う(4時間)。島し田だ静し香かさん(北海道)は、NPO法人が運営するパソコン教室で教えたりパソコン検品などを担当したりしている。4回目の全国アビリンピックだが「じつはCPUファンの組立てが苦手で、今日もつまずいています。少しでも完成に近づけるようがんばります」と気持ちを奮い立たせていた。 「歯科技工」は前回大会から、歯科医療業界で多く使われているソフトを使った競技になっている。課題は、2種類のデジタルカービング(各2時間30分)だ。ピックで銀賞受賞経験もあるベテラン。競技後「今回は課題内容が想定外でむずかしかったです。歯科技工もデジタル化になりつつあるので、今後もスキルアップに努めていきたいです」と答えてくれた。 「義肢」の課題は、繊維強化プラスチック製の「下腿義足ソケット」の製作(4時間15分)。7年ぶりの全国アビリンピックという武た内う啓あさん(愛知県)は13年前、交通事故で義足となったのを機に義肢装具士となった。参加選手は1人で孤軍奮闘のなか「実力は出し切ったと思います」と話していた武内さんは、見事金賞を受賞した。 「家具」の課題は、花台の製作(5時間30分)。板と板、角材と角材の接合をいかに正確に加工できるかが重要だ。参加選手は、聾ろ学校に通う奥お野の大や和とさん(長崎県)と、同校OBで船舶装備会社に勤「電子機器組立」浅野壱哲さん(埼玉県)「パソコン組立」島田静香さん(北海道)「歯科技工」小林正典さん(千葉県)「義肢」金賞、武内啓さん(愛知県)「家具」奥野大和さん(長崎県)「建築CAD」努力賞、割石崇寛さん(栃木県)「コンピュータプログラミング」稲葉洋介さん(東京都)「機械CAD」東蒼一郎さん(熊本県)「ホームページ」努力賞、三浦寿規さん(宮城県) 「電子機器組立」の課題は、省エネコン「データベース」金賞、小林隆誠さん(愛知県) 「建築CAD」は、集合住宅を目的と働く広場 2024.2

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る