働く広場2024年3月号
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illlSm014(平成26)年に開設された障害者雇用の専門部門を前身として、2018年4月に設立、同年6月に特例子会社の認定を受けた。伊予銀行のマスコットキャラクターなどの木工グッズ、今い治ばのタオルの残糸を使用した織物製品をはじめ、愛媛県内の伝統工芸品の製作を手がけている。者の職域や業務拡大といった課題を連携して解決する「伝福連携」を通して、地域に貢献したいとの思いのもと、知的障害などのある社員たちが作品づくりに取り組み、伝統工芸のにない手となっている。 「裂さ織おり」は、愛媛県佐さ田だ岬み地方に受け継がれた伝統工芸で、不要になった着物や布などを、コースターなどに生まれ変わらせる。愛媛県発祥の「姫てまり」は、幸せを願う幸福のシンボルとして嫁入り道具になるなど、古くから愛されてきた。「水み引ひ細工」は、紙の産地として知られる愛媛県四国中央市で生産された水引を使用しており、コサージュは贈答品として人気を博している。木工グッズは、親会社の顧客向けPRグッズとして活用されるほか、桜の花をモチーフとしたコースターは、愛媛県内を走る観光列車の個室で使用されている。社員同士で作業内容を確認し、先輩が後輩への指導を担当。製品のデザインも社員自身が行うなど、一人ひとりが自信を持ってものづくりにたずさわっている。定着率も高く、2023(令和5)年には、有期雇用から無期雇用への転換を果たした社員もいる。親会社からの伝票綴りや入金帳作成などの業務に加え、今後、新たな業務にも挑戦していく予定で、障害者雇用を積極的に進めていくという。愛媛県松山市にある「株式会社いよぎんChae」は、「株式会社伊予銀行」の特例子会社だ。2伝統文化における継承者の高齢化や後継者不足、障害同社では、現在23人の障害のある社員が働いており、さきenge&②経取り。整経台で経糸をつくる。糸の順番を間違えないように注意が必要③布を裂いてつくった緯糸を、手織り機で経糸に織り込んでいく。テクニックやコツは、先輩から後輩に引き継がれているたていと①着物や浴衣などを裂いて緯ロックミシンのメス(カッター)を使い、作業しているよこいととする。糸糸 ずきき まり  働く広場 2024.3裂織り16

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