A■■ut■om■■at■eの削減につながりました。しかも、目検チェックより正確です。今後はさらになど、ほかのITスキルも勉強しようという意欲につながっています」と、穏やかな笑顔で話してくれた。現在の齊藤さんについて、松尾さんは「齊藤さんには現在リーダーの役割をになってもらっていて、自身のスキルアップだけでなくチームへの貢献の意識も高まっています」と話してくれた。あらためてマイナビパートナーズの魅力について触れたい。 「なぜ貴社は発達障がい者が多いのか」とたずねた。藤本さんの思いはこうだ。 「発達障がいのある方は、自分も他者も障がいに気づきにくいことが多いです。ですから、成人になってから発達障がいがあることがわかり、大きなショックを受ける人も多いようです。特性を理由とした日常生活のなかでのつまづきや失敗は、障がいがわかる以前からくり返し起きていて、自己肯定感が低い人も多いのです。こうした背景でつらい思いを抱えている発達障がいのある人たちも、ショックを乗り越え、障がいを受け入れ、自己対処法を身につけ、適切な配慮も受けながら働けば社会で活躍できることを、一緒に働くなかで知りました」と話す。藤本さんは、「そんな人をもっと増やしたい」という、強く熱い思いが根底にある。また、藤本さんは次のような考え方を大切にしているという。 「障がいに対して、必要な合理的配慮は必ず行います。一方で、成果を求めることに遠慮はしません。社員が自分のできることや得意なことに全力で挑戦し、スキルアップやステップアップできる環境を整える。これは、〝思いっきり働く〟ことで一人ひとりの自己肯定感を高め、働くことを通じて社会貢献の実現を目ざしているのです」マイナビパートナーズは、2023年にミッション・バリューを作成した。ミッションは、〝誰もが活躍するための道を拓き、未来への道標となる。〟バリューには、「先駆者意識」、「結果にこだわる」、「自ら考え行動する」、「アンコンシャスバイアスの自覚」、「感謝と敬意」の五つを掲げた。この〝先駆者〟という言葉には、障がいのある社員からも「自らそうなりたい」という共感の声が多かったという。さまざまな苦労をした経験を抱えながらも、これから自分たちは〝先駆者〟として「堂々と未来に向かって歩んでいくんだ」という決意を表した言葉となっているように感じた。このミッション・バリューを全社員に周知するための動画やポスターは、先に触れた一つめの動画制作プログラムを卒業した社員が担当したという。動画を視聴させていただいたが、非常にメッセージが伝わりやすく、クオリティーの高いものだと感じた。マイナビパートナーズを取材し、先駆者としてチャレンジングな意思決定をし、障がいのある方の能力開発に愚直に取り組んでいることがよくわかった。一見厳しいようにも見えるが、その根っこには一人ひとりに活躍してほしいと願う愛があるのだ。発達障がいのある方が、自信を持って活躍することがあたり前の社会を、堂々と歩める道を、藤本さんは切り拓いてくれている。先駆者として歩んでくれている。その切り拓かれた道を堂々と歩いていこう。可能性を信じて。発達障がい者の活躍の道を切り拓きたいという思いマイナビパートナーズのミッション・バリューさいごに ■■ P■ower齊藤さんは、制作した自動化ツールを駆使して業務にあたっている働く広場 2024.425
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