■■日本を代表する世界的な音楽家の坂■本■龍■一■さんと小■澤■征■爾■さんが去年から今年にかけて相次いで亡くなられた(坂本さんは2023〈令和5〉年3月、小澤さんは2024年2月)。私は最近プールで泳ぎながら、大好きな彼らの音楽をよく聴いている。音楽が心におよぼす影響は計り知れないが、音楽は体にも影響を与えてくれるような気がする。水の中で澄んだピアノの音や壮大なシンフォニーを聴くと、リラックスできるし、勇気づけられる。これは心への効果だ。体への効果というのは、専門ではないのでよくわからないが、音楽によってキリッと背筋が伸びて姿勢がよくなったり、血の巡りがよくなったりと、自律神経にもプラスに作用している感じがする。私の場合は泳ぎながら音楽を聴くので、スーッと水の中を進むときに比較的長いトーンが耳に入ってくると、いつもより長く静かに息を止めたりするので、心肺機能にもよいのかもしれない。では、仕事をしながら音楽を聴くことの効用についてはどうだろう。音楽によって創造力や集中力が高まるという人は少なくないと思う。以前、精神障害のある方が利用する就労継続支援B型事業所を訪問した際、働きながら音楽を聴くという話題が持ち上がったことがある。音楽を聴けば精神的に安定するし、作業効率もアップする。そんな職場だったら楽しそうだ。音楽が心身の回復に寄与することは音楽療法の科学でも実証されている。音楽は仕事の疲れを癒し、やる気にもさせてくれる。音楽そのものが仕事であり人生であった坂本龍一さんや小澤征爾さんに、こうした音楽の持つ力について訊ねてみたかった。■■音楽が心と体におよぼす影響について編集委員のひとこと第34回筑波大学大学院教授 八重田淳本紹介『大人の発達障害働き方のコツがわかる本』昭和大学附属烏■山■病院の発達障害医療研究所所長を務める太■田■晴■久■さんが「大人の発達障害働き方のコツがわかる本」(講談社刊)を出版した。2014(平成26)年から烏山病院で成人を中心とする発達障害の診療と ■■■■ ■■■■■ミニコラム研究を進めてきた太田さんが、発達障害外来で行われている成人の発達障害向けのプログラムを参考に、職場での仕事の進め方や対人関係などが改善するためのメソッドをまとめている。 「自分の特性を確認しよう!」、「仕事をスムーズに進めたい!」、「対人関係で悩みたくない!」、「自己管理できるようになりたい!」、「医療と社会的支援が知りたい!」などのテーマ別に実践的な内容を盛り込み、より具体的にわかりやすく解説している。A5判、160ページ、1650円(税込)。作品大募集!令和6年度「絵画コンテスト 働くすがた〜今そして未来〜」「写真コンテスト※今号の「編集委員が行く」(20〜25ページ)は八重田委員が執筆しています。ご一読ください。<過去のポスターや入賞作品などもご覧いただけます>主催:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)児童・生徒をはじめ社会人・一般の方もご応募いただけます。絵画コンテストの応募は障害のある方が対象です。写真コンテストの応募は障害の有無を問いません。多くのみなさまからのご応募をお待ちしています。働く広場 2024.5検索詳しくはホームページの募集要項をご覧ください。JEED 絵画写真シンボルキャラクターシンボルキャラクター“ピクチャノサウルス”31応 募 締 切あなたの力作がポスターになる!職場で輝く障害者〜今その瞬間〜」令和6年6月17日(月)【消印有効】
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