卓球に励んで12年、大会参加も知的障害とスポーツ知的障害のある人が行うスポーツには、陸上競技や水泳、卓球、バドミントンなどがあります。東京都障害者総合スポーツセンター︵以下、「スポーツセンター」︶には、はじめは家族と一緒に訪れる人が多いそうですが、スポーツセンターの雰囲気やスポーツをすることに慣れてくると1人で通えるようになり、その後運動レベルが同じくらいの仲間同士で練習する人たちもいます。1人で訪れてもスポーツを楽しめるよう、職員が利用者をサポートする環境も整備されています。また、知的障害のある人の運動能力は多くの場合、一般の人と変わりません。障害の程度によりますが、競技ルールが理解できればスポーツを楽しむことができます。そして、けがやルール違反が起こらないよう、周囲がサポートする場合もあります。スポーツセンターでは職員がサポートを行い、障害者団体での利用やスポーツ大会なども開かれています。レンジド」勤務︶は、休日になると、家族と一緒にスポーツセンターを訪れ、ゅんみま 樅も山や駿しさん︵「株式会社KDDIチャスペシャルオリンピックスとはスペシャルオリンピックス(SO)は、1968(昭和43)年、故ケネディ米大統領の妹ユニス・シュライバーが、当時スポーツを楽しむ機会が少なかった知的障害のある人たちにスポーツを通じ社会参加を応援する組織として設立しました。知的障害のある人たちへ多様なスポーツトレーニングとその成果を発表する場である競技会を、年間を通じ提供している国際的なスポーツ組織です。スペシャルオリンピックス日本は、1994(平成6)年に設立され、今年スペシャルオリンピックス日本冬季ナショナルゲーム」(2023〈令和5〉年11月〜2024〈令和6〉年2月)を長野県と北海道で開催、全8競技を実施し、470人以上のアスリートが参加しました。本大会に参加したアスリートたちから、2025年SO冬季世界大会・トリノに派遣する、SO日本選手団が選考されます。働く広場 2024.6取材協力Ⓒ Special Olympics Nippon 「東京2020パラリンピック競技大会」を契機に注目を集めているパラスポーツ。第5回は、知的障害のある人、聴覚障害のある人が取り組んでいるスポーツについてご紹介します。そこで、東京都障害者総合スポーツセンターと一般財団法人全日本ろうあ連盟デフリンピック運営委員会にお話をうかがいました。パラスポーツ♦ミニ知識♦ 30周年を迎えます。「2024年第8回26東京都障害者総合スポーツセンター〒114-0033東京都北区十条台1-2-2TEL03-3907-5631https://tsad-portal.com/mscd 東京都が設置し公益社団法人東京都障害者スポーツ協会が運営する複合スポーツ施設。障害のある人やその介助者が利用でき、体育館や運動場などの体育スペースのほか、集会室や研修室、宿泊施設も完備している。同協会運営で、東京都多摩障害者スポーツセンター(東京都国立市)もある。第5回第5回クローズクローズアップアップ障害のある人とスポーツ障害のある人とスポーツ〜知的障害とスポーツ、聴覚障害とスポーツ〜〜知的障害とスポーツ、聴覚障害とスポーツ〜
元のページ ../index.html#28