働く広場2024年6月号
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※今号の「編集委員が行く」(20〜25ページ)は三鴨委員が執筆しています。ご一読ください。髙砂屋」(兵庫県)、「小浜食糧株式会社」(長崎県)の2社が選ばれた。『まちで生きる、まちが変わるつくば自立生活センターほにゃらの挑戦』茨城県在住のフォトジャーナリスト、柴■田■大■輔■さんが『まちで生きる、まちが変わる つくば自立生活センターほにゃらの挑戦』(夕書房刊)を出版した。柴田さんは、茨城県つくば市で重度身体障害者たちが、「いつ、どこで、だれと、何をするのかを自分で決める暮らし」を実現するためにつくった団体「つくば自立生活センターほにゃら」で、介助者としてもかかわる。本書は、当事者と支援者の物語をつむぎながら、障害者の現実と闘いの軌跡、そしてだれもが住みよいインクルーシブな社会とまちづくりのヒントを見出していく内容となっている。四六判272ページ、2200円(税込)。私の妹は視覚障害と知的障害のある重複障害者です。家族のなかで妹は庇■護■される存在であり、とても働き手とは考えられませんでした。しかし、妹はさまざまな生活訓練を受け、自分の身の回りのことができるようになり、加えて、家族の分まで食器を洗えるようになりました。障害者雇用促進法には、働きたい障害者に対し、すべての事業主は雇用の安定を図るよう努める責務がある、という内容が書かれています。いままで働いていなかった人が働くと、直接的には人手不足の現場でとても助かります。また、給与を消費して経済活動に貢献したり、納税したり、税負担のあるサービスを受ける人が減ったり、社会にとってメリットがたくさんあります。しかし、よく考えてみれば就労は、まず第一に、働く本人の「幸せ」に直結するものであってほしいと思うのです。妹は、たとえ食器を洗えなかったとしても、もちろん愛すべき存在です。でも、食器を洗った後に、家族から「ありがとう」といわれると、とてもうれしそうですし、妹の幸せにつながっているようです。今号で取材した西川病院の林輝男さんが、就労を通じて「幸せな人生だったと思う人が増えてほしい」とおっしゃっていました。私は、働きたい障害者が働ける場所が増えるということは、世の中の「幸せ」の数が増えることだと確信しています。働くことは「幸せ」のひとつ編集委員のひとこと第35回有限会社まるみ取締役社長 三鴨岐子作品大募集!令和6年度「絵画コンテスト 働くすがた〜今そして未来〜」「写真コンテスト本紹介働く広場 2024.6シンボルキャラクターシンボルキャラクター“ピクチャノサウルス”<過去のポスターや入賞作品などもご覧いただけます>主催:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)児童・生徒をはじめ社会人・一般の方もご応募いただけます。絵画コンテストの応募は障害のある方が対象です。写真コンテストの応募は障害の有無を問いません。多くのみなさまからのご応募をお待ちしています。検索  ■■■        ミニコラム詳しくはホームページの募集要項をご覧ください。JEED 絵画写真31締切迫る!あなたの力作がポスターになる!職場で輝く障害者〜今その瞬間〜」令和6年6月17日(月)【消印有効】

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