働く広場2024年7月号
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との推薦があったそうだ。事業部第1事業課主任の中な平ひ美み香かさんは、実習生の指導をするなかで「一度教えた作業のやり方を守っていた山﨑さんの様子を見て、少しずつ作業の幅を広げても大丈夫だと感じました」とふり返る。 「食堂の掃除でテーブル拭きまでこなしたので、次にベッドメイキングなども試したところ、ペアを組めばできるとわかりました。双方向の会話がむずかしいので、一緒に組む人との息が合うかどうかがポイントでした」この日も、ダスター洗浄作業を終えた山﨑さんは、先輩従業員と一緒に院内にある宿直室の清掃に向かった。先輩の声半は田だ育い大ひさん(35歳)。入社13年になるがけに合わせて黙々とシーツ交換をする姿に、筒井さんは「教えた作業を忘れず、いつもきっちり取り組むので驚かされます。大事な業務を任せられる、大事な戦力であることは間違いありません」と教えてくれた。病院本館1階に併設されている医療廃   から8ろんく    が行われていた。中平さんによると「各棄物の回収場所では、水拭き掃除に使われるモップの先の替え糸部分の洗浄作業現場で使った従業員が、それぞれ消毒液入りの大きな専用器に入れていきます。それを担当者が引き上げ、高圧洗浄ホースを使って一つひとつ汚れを洗い落とし、洗濯機と脱水機を経たものを、棚に重ねていきます。1日300~500枚ほど、干す間もなくどんどん使われます」とのことだ。長靴を履き防水エプロンなどで身を固め、てきぱきと洗浄作業をしていたのはベテランだ。朝7時半に出勤し、病院職員向けの食堂や休憩所の清掃を担当したあと、休憩をはさみ15時半までモップの洗浄作業に従事している。以前は、南国市内の福祉作業所に通い、菓子箱の組立て作業に取り組んでいたそうだ。仕事でたいへんなことは「ないです」と即答してくれた半田さんに、ここで働いていてよかったと思うことをたずねたところ、「みんなに『いつもきれいに洗ってくれてありがとう』と、ほめてもらえることが一番うれしいです」と教えてくれた。筒井さんは「先日、半田さんが体調を崩して数日休んでいたときは、病院の職員さんたちに『どうかしたの?』と心配なくてはならない戦力山﨑さんは宿直室のベッドメイキングも担当している清掃部門で働く半田育大さん事業部第1事業課主任の中平美香さん半田さんはモップの洗浄作業をになう働く広場 2024.7

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