働く広場2024年7月号
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トは4人に増えました。社員から「なかなか予約できないね」といわれるほど稼働率が高く、お礼の声を聞くと、一定の役割を果たせているようで、うれしくなります。国際アビリンピックについて何もわからなかったところ、JEEDから過去の国際アビリンピックの様子などを細かく教えてもらい、「国際美み子こさんから激励の連絡をいただき、現社長のゅん城し田た純じ子こさんたちが会場に応援に来てくださっ大会では事前課題からの変更があるのが当然で、その対応力が求められる」、「選手が持ち込む器具や資材についても、主催者指定の範囲に限定せず思いつくかぎりのものを持参したほうがよい」といったアドバイスが役立ちました。強化練習の機会もつくっていただき、全国アビリンピックの専門委員を務める大お江え身み奈な先生に海外向けの表現方法などを教わりました。ただ、当時の自分は日々の仕事のほうで手いっぱいで、アドバイスを十分に消化する心の余裕がなかったというのが本音です。職場からのサポートとして一番助けられたのは、翻訳です。本番課題の最終的な翻訳文は渡仏直前までもらうことができませんでしたが、その前に、国際アビリンピックのホームページに掲載されている英文の説明を、語学堪た能のな社員が訳してくれました。また、サロンの予約が入っていない時間は練習時間にあてさせてもらえたこともありがたかったです。また競技に向けて渡仏してからも、JALサンライト前社長の宮み坂さ久くたのも心強かったです。ネイル施術は3課題あって、それぞれ120分、80分、80分だったのですが、競技前日 んうまらお4ろやか の説明会で120分の課題にハンドマッサージが加えられたことを知りました。組み立てていた競技の流れがガラリと変わってしまう大きな変更点で、時間配分に苦労しましたね。一方で、札幌のネイルサロンで働いていたときにハンドマッサージのようなメニューもこなしていたので、その経験を活かすことができました。事前に示されていた3候補のなかから「トロピカル」と発表されました。競技中は写真やイラストなどを掲げて制作するきまりになっていたので、テーマ発表後に宿泊ホテルの近くのショッピングセンターに駆け込んで絵の具や筆を購入し、即興でイメージイラストを描きました。私は幼少期からエメラルドグリーンの海やイルカが好きメイン課題のネイルアートのテーマは競技前日、社員が競技内容を翻訳競技でも“お客さまを優先”荒あ山や美み夢むさんと2人が選ばれました。その後は、――第10回国際アビリンピック「ネイリスト」種目の代表選手には、第41回全国アビリンピックで金賞受賞後にJALサンライトに入社したどのように準備されましたか。山下 ――国際大会での実際の競技は、いかがでしたか。山下 関係者が寄せ書きをした国旗とともに競技に臨んだ銀賞に輝いた山下さん(左)、同僚の荒山美夢さん(右)は銅賞を受賞した働く広場 2024.7

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