働く広場2024年8月号
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を展開する「株式会社小田原百貨店」(以下、「小田原百貨店」)では、地域貢献、社会貢献の一環として障害者雇用に力を入れている。現在、障害のある従業員17人(知的障害15人、身体障害2人)が、各店舗のさまざまな部門で働いている。その取組みが評価され、2023(令和5)年度には、「障害者雇用優良事業所厚生労働大臣表彰」を受賞している。さん(27歳)が活躍している。亀井さんは、青果部門において、商品の販売準備や品出し、冷蔵庫の温度チェックなど多岐にわたる業務をこなしている。かぼちゃの販売準備では、段ボール箱からかぼちゃを取り出し、四分割しラップを巻いて値札を貼る、という一連の作業を手際よく進める。部門だが、ここで障害のある従業員は欠かすことのできない戦力として活躍している。亀井さんに仕事についての感想をたずねると「働くことはたいへんだけど楽しい。お店のみんながやさしいです」と話してくれた。徒の職場実習を受け入れている。高等部2年生で1週間、3年生で2週間の職場実習を2回行っている。人事担当者によると、本人が楽しく働けているか、挨拶など声を出せているかなどに気を配りながら受け入れているという。がパート社員として働いているが、本人が希望し勤続年数や仕事の評価など一定の条件を満たせば、正社員としての登用も行っているという。同社では、今後も積極的に障害者雇用に取り組んでいく予定だ。なみ南み足あ柄が店では、入社11年目で知的障害のある亀か井い稜り太たょう神奈川県県西地域でスーパーマーケット「Pパantry」16青果部門は、商品のカットや袋詰めなど人手がかかる小田原百貨店では、地元の特別支援学校と連携し、生勤務時間への配慮などから、障害のある従業員の多くかぼちゃの販売準備③かぼちゃにラップを巻く。きれいに巻くためにはコツがいる青果部門のバックヤード②四分割したかぼちゃからヘタを取り除く青果売場①専用のカッターでかぼちゃを四分割する亀井稜太さん「Pantry」南足柄店    らしめ ーントリ働く広場 2024.8

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