「素直な気持ち、一生懸命がんばる気持ち、集中力についてなど、障害のある社員からいろいろ教えられています。以前、私の誕生日には、みんなで集まって祝ってくれました。その日休みの人もわざわざ来てくれて祝ってくれたのです。いままでの人生のなかで一番うれしかったです。みんなと働けて本当にうれしいです」と笑顔で話してくれた。王将ハートフルの事業部係長で、企業在籍型職場適応援助者(ジョブコーチ)の吉よ村む力り登とさんは次のように話す。 「ジョブコーチとしてかかわることでものごとを主体的、建設的に考えられるしらき ようになり自分の成長を感じます。王将フードサービスの一般社員、現場の責任者に、メンバーみんなのすばらしさ、素直さを教えてあげたいです。王将ハートフルのメンバーが王将フードサービスで活躍できるよう、架け橋になりたいと思っています」太田さんは、一言一言かみしめるように今後のビジョンについて語る。 「王将ハートフルでは、今後3~5年の期間で障害のある社員を50人くらいまで増やしていきたいと考えています。王将ハートフルには、親会社である王将フードサービスに出向や転籍できるキャリアの形があります。それ以外にも『障害のある仲間と働きたい』、『王将ハートフルで働き続けたい』と願う人には、昇進していく道もできました。また、なかには『専門職として力を磨いていきたい』という人もいるでしょう。今後は複線型の人事制度も整えるなどして、一人ひとりのやりがいや成長に向き合って障害者雇用を進めていきたいと思っています。そして、その人たちがこれまで以上に王将フードサービスになくてはならない労働力として貢献できるよう、環境や制度を整備していきたいと考えています」今後も、工場内のさまざまな職域で、王将ハートフルの社員たちが活躍していくことを心から期待している。一人ひとりのやりがいや成長を支える会社に株式会社王将ハートフル事業部係長で企業在籍型職場適応援助者の吉村力登さん王将ハートフルの社員が作業する様子を見学させていただいた株式会社王将フードサービスハートフル事業部課長の大滝容子さん(右)、ハートフル事業部の古川歩美(左)さん働く広場 2024.825
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