働く広場2025年2月号
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図 農福連携等推進ビジョン(2024改訂版)に基づく施策の推進方向について各地に横展開すること等を通じて認知度の向上に努めています。ノウフクの日の制定を契機として、今後も消費者や企業を巻き込みながら、国民的運動として農福連携を推進していきます。 農福連携等応援コンソーシアムでは、農福連携の活動趣旨に賛同し、参加いただける企業・団体の方を随時募集しております。詳細については、農林水産省HPを御確認ください。また、農福連携の推進に向けては、今後も様々な取組を進めてまいりますので、WEBの情報も是非御参照下さい。農福連携等 応援コンソーシアム (農林水産省HP)農福連携の取組事例(農林水産省HP)農福連携に関する 支援制度 (農林水産省HP)4 農福連携による障害者雇用の事例 農福連携に取り組み、障害者雇用を行っている事例を紹介いたします。ノウフク・アワード2024で準グランプリを受賞された愛知県犬山市の「株式会社ココトモファーム」は、令和元年度に農業法人として設立され、設立当初から農福連携に取り組んでおり、米の生産・加工・販売を一貫して行うとともに、地域内外の企業や障害者就労施設等と連携したバウムクーヘンの開発・販売等を通じて、障害者の働く場を創出しています。障害者雇用に関しては、施設外就労として受け入れていた障害者を正社員として雇用するなどしており、令和5年度では11名の障害者を直接雇用しています。同社では、社内に職場適応援助者養成研修受講者や精神・発達障害者しごとサポーター養成講座受講者を配置し、個々の障害者の能力や適性に応じた作業選定等に取り組んでいるほか、地域内のJAが運営する産直市場に直売所・カフェおよび加工所を併設し、地産地消商品の開発を行うなど、地域の活性化にも取り組んでいます。○「農福連携等推進ビジョン(2024改訂版)」(令和6年6月5日農福連携等推進会議決定)に基づき、「地域で広げる」「未来に広げる」「絆を広げる」を新たなスローガンに、「農福連携等を通じた地域共生社会の実現」を目指して、法務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省が連携した施策を推進。詳しくはこちら↓農福連携等を通じた地域共生社会の実現●地域協議会や伴走型コーディネーターの活動を通じて、地域単位の推進体制づくりを後押し●生産施設等の整備やスマート農業技術等の活用●地域での多様な連携やノウフク商品のブランド化●現場で農業と福祉をつなぐ専門人材の育成●農業の担い手や農業高校の生徒等への普及●特別支援学校の実技・実習要望に対する農業者による協力・支援●ノウフクの日(11月29日)等による企業・消費者も巻き込んだ国民的運動の展開●社会的に支援が必要な人たちの農業での就労●世代や障害の有無を超えた多様な者の交流・参画の場としてのユニバーサル農園の拡大●林福・水福連携の推進農福連携等推進ビジョン(2024改訂版)の概要地域で広げる未来に広げる絆を広げる●地域協議会の体制イメージ都道府県振興局、市町村、農業・福祉関係者、教育機関等が参画●地域協議会で想定される取組・農業と福祉のネットワークづくり(交流会、体験会等)・地域内の農福連携のルールづくり(作業単価の設定等)・マッチングや農業実習の受入れ・事業者間で共同した販路開拓 等●ユニバーサル農園とは世代や障害の有無を超えた多様な者の交流・参画、健康増進、生きがいづくり、職業訓練、立ち直りなど、農業体験活動を通じて多様な社会的課題の解決につながる場出典:農林水産省「農福連携をめぐる情勢」https://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/noufuku/attach/pdf/index-5.pdfKPI2030年度までに、4省庁が連携して、農福連携等の取組主体数を12,000件以上、地域協議会に参加する市町村数を200以上とする恵庭市農福連携ネットワーク(北海道)大隅半島ノウフクコンソーシアム(鹿児島県)NPO法人土と風の舎こえどファーム(埼玉県)働く広場 2025.227

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