働く広場2025年3月号
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ます。いまの仕事にも通じるので、これからもがんばっていきたいです」。 「義肢」の吉よし原はら晃こう一いちさん(長崎県)は、「初出場で、練習よりはうまくできましたが、すでに次大会のことを考えていたくらいでした。もっと技術を向上させて、仕事にも発揮していきたいです」。 「歯科技工」の土つち持もち龍りゅう人とさん(東京都)は、「初出場だったので正直、金賞がとれると思っていなくて驚いています。今後も仕事をがんばっていきたいです。本当にありがとうございました」。 「ワード・プロセッサ」の岡おか出で慎しん之の介すけさん(東京都)は、「努力賞さえもらえるかどうかと思っていたので、応援してくれた方たちに感謝したいです。今後はもっと遊び心のある文書もつくっていきたいですね」。 「データベース」の米よね田だ涼りょう子こさん(福岡県)は、国際アビリンピック経験者。「銀賞だった昨年の失敗からミスをしないよう心がけました。言葉にあらわせられないほどうれしいです。支えてくれたみなさんに感謝したいです」。 「ビルクリーニング」の髙たか橋はし里さと実みさん(福井県)は、「本当に驚いています。練習はつらくて逃げたくなりましたが、親や先生に相談しながら、諦めずに最後までやり切ることができてよかったです」。 「製品パッキング」の匂さぎ坂さかまどかさん(愛知県)は、「これまで何度も挑戦し続けてきて、やっと夢がかないました。うれしくて、言葉が出ないほどです。職場でわっていた。特設ステージでは出展者の紹介や実演、トークショーなども開催。なかでも今回は、国指定難病の黄色じん帯骨化症を克服し再び一軍マウンドに復帰した中日ドラゴンズの福ふく敬ひろ登と投手を招き、ろう学校の生徒を公式戦などに招待する「福敬登招待プロジェクト」活動について紹介し、つめかけたファンらとともに盛り上がっていた。閉会式 午前10時から行われた閉会式には、開会式同様に大勢の選手たちが参加した。前日にくり広げられた全競技のハイライト映像が放映されたあと、大会会長挨拶に立ったJEEDの輪島忍理事長が「3年後の2027年にはフィンランドのヘルシンキにおいて第11回国際アビリンピックが開催されます。次の第45回大会は、その選手選考会も予定しています。国際大会に向けて国内大会のさらなる充実を図っていきます」などと挨拶。続いて厚生労働省の高たか橋はし秀ひで誠のり大臣官房審議官の来賓挨拶のあと、11月24日(日)成績発表と表彰が行われた。ステージ上では、大きな拍手とともにメダルをかけてもらった受賞者たちが、笑顔やガッツポーズで喜びの気持ちをあらわしていた。 最後に、次回大会開催地である愛知県の大村秀章愛知県知事が大会名誉会長として登壇し「今回は、閉会式前に各都道府県選手団の交流会を開催しました。今大会を通じて生まれたつながりをぜひ大切にしてください。第45回全国アビリンピックもみなさんにお会いできることを楽しみにしております」などと締めくくった。閉会式終了後は、ステージ前で記念写真を撮ったり、選手同士でたたえ合ったりする姿があちこちでみられた。金賞受賞者たちの喜びの声 「DTP」の佐さ山やまいせ子こさん(長野県)は、「初めての全国アビリンピックで金賞をとれるとは思わず、ちょっと驚いていますが、応援してくれた職場のみんなに感謝したいです。今回の経験を仕事に活かしていきます」。 「機械CAD」の篠しの孝たか忠のりさん(愛知県)は、「とてもうれしいです。最高です。新しい課題だったので少し心配していました。また挑戦したい気持ちです。今後も仕事に活かしていきたいです」。 「電子機器組立」の小こ西にし将まさ矢やさん(愛知県)は、「初めての全国アビリンピックだったので緊張しましたが、一生懸命に練習してきた成果を出せてうれしく思い特別イベントに登壇した中日ドラゴンズの福敬登投手(中央)閉会式では、ハイライト映像の上映が行われた「障害者ワークフェア2024」客席からの拍手にこたえ、表彰台から手をふる入賞者©中日ドラゴンズ働く広場 2025.310

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