働く広場2025年4月号
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村中洋介(特定非営利活動法人障害者アート支援工房COCOPELLI)ピースバード村中 洋介(むらなか・ようすけ) 1986(昭和61)年生まれ。2008(平成20)年に描いた作品「フリーバード」が一般公募展「美の祭典 越中アートフェスタ2008」で優秀賞を受賞したことで、富山県内の障害のある人のアートとその魅力を広げるきっかけをつくりました。姿勢を保つのと細かな手の動きが苦手なため、柄の長い専用の筆を持って立ったまま、ゆっくりと絵を描いていきます。モチーフが二重丸のような花に囲まれている風景をモノクロで描く画風はずっと変わりません。 人懐っこく冒険好きの村中さんは、特別支援学校卒業後、工房ココペリが創設されたタイミングでワークショップに参加しました。しかし、最初の1年は、おしゃべりをしてそのまま帰る日が続いていて、ほとんど絵を描きませんでした。心配した母親にうながされ、重い腰をあげて描きはじめたのは、大きな白黒の鳥でした。その後10年間でA4~120号程度の作品約30点を完成させましたが、これらの作品も彼独自の画風で描かれています。(文:特定非営利活動法人障害者アート支援工房CココペリOCOPELLI 米よね田だ昌まさ功のり)画材:墨、アクリル絵の具、キャンバス/サイズ:130cm×162cm

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