的である。 スワン設立3年後の2001年には、ヤマトホールディングスの特例子会社に認定されている。ただ、スワンのミッションは、特例子会社として親会社の障害者雇用の社会的責任を果たすというより、「障害のある人もない人も、ともに働き、ともに生きていく社会」、つまり「ノーマライゼーション」の実現を目ざした故・小倉昌男さんの思いを継承していく企業であると表現した方がしっくりするように感じる。 「一人ひとりが主人公になろう」、「明カフェ銀座店」とともに、それぞれ「SWAN GINZA ベーカリー銀座店」、「SWAN GINZA レストラン銀座店」としてリニューアルオープンした。 また、スワンには全国に直営の6店舗と20店舗のフランチャイズ加盟店があり、加盟店で働く障害者を合わせると、全国で280人もの障害のある人に働く場を創出している。 企業理念にも謳われている通り、「障がい者雇用の場をつくり、自立と社会参加を応援し、働く喜びと幸せを感じられる社会を実現する」がスワンの事業の目 ヤマトホールディングス株式会社(以下、「ヤマトホールディングス」)の特例子会社である株式会社スワン(以下「スワン」)では、2025(令和7)年6月現在、35人の障害のあるスタッフと60人の一般スタッフが働いている。始まりは、1998(平成10)年にオープンした「スワンベーカリー銀座店」である。公益財団法人ヤマト福祉財団理事長であった故・小倉昌男さんが「障害者に月給10万円払える事業」としてスタートさせたのだ。 オープンから27年後の2025年2月、「スワンベーカリー銀座店」は、「スワン先入観を持たず相手を見て、得意・不得意を理解し指導することが大切1働きやすさや働きがいを高めることで、長く働ける職場をつくる2感謝される仕事で働く選択肢を広げ、仕事の意欲を高める3POINT「SWAN GINZA ベーカリー銀座店・レストラン銀座店」人気商品である生チョコの「スワンミルク」(上)と「スワンホワイト」(下)パッケージ内には、「障がい者雇用の場をつくり、自立と社会参加を応援し、働く喜びと幸せを感じられる社会の実現を目指しています。」と書かれている働く広場 2025.821
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