りますか?」、「お支払いはどのようになさいますか?」と声をかけていた。 仕事のやりがいについて聞くと、「(お客さまが)いっぱい買ってくれるとうれしい」と、はにかみながらもしっかりと話をしてくださった。目標は「ここで働き続けること」だそうだ。 店長の金かね子こ和かず広ひろさんは、加藤さんを「一つひとつていねいに作業(袋詰めなど)をしてくれるのでありがたい。ランチタイムの忙しいときにフォローに入ることもあるが、まったく心配なく任せられる」と仕事ぶりを高く評価する。 加か藤とう聡さと美みさん(30歳)はSWAN GINZAベーカリー銀座店の所属で、お店のフロントヤードで働く障害のあるスタッフの一人だ。レジでの接客や店舗で使用するPOPのラミネート加工などを担当している。特別支援学校を卒業後、就労移行支援事業所に2年通所し、スワンに入社して10年とのことである。 取材時は、慣れた手つきでパンを袋に入れ、「お持ち帰り用の袋はお使いにな「ここで働き続けることが目標」 という障害者スタッフ 加か藤とう錦にしきさん(47歳)は、SWAN GINZAレストラン銀座店で洗浄業務に従事する勤続20年の超ベテランスタッフである。「洗い物が好き」、「スプーンなどに汚れが残らないようていねいに作業している」と答える笑顔がとても印象的だ。 店長の平ひら田た智とも也やさんにも話をうかがった。平田さんはスワンに入社して18年が経つ。障害のあるスタッフが働く店だとは知らずに就職したという平田さん。当初はかかわり方などがわからず不安に思ったそうだが、実際に働いてみるとイメージは違ったという。「安心して任せられる」、加藤聡美さんは、ベーカリーの接客を担当。レジ入力や商品の袋詰めなどをていねいにこなす「SWAN GINZA ベーカリー銀座店」で働く加藤聡美さん「SWAN GINZA レストラン銀座店」で働く加藤錦さん「SWAN GINZA ベーカリー銀座店」店長の金子和広さん「SWAN GINZA レストラン銀座店」店長の平田智也さん加藤錦さんは、レストランで使用する食器や調理器具の洗浄作業を担当している働く広場 2025.823
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