編集委員のひとことミニコラム第48回※今号の「編集委員が行く」(20~25ページ)は大塚委員が執筆しています。ご一読ください。たTシャツやスカーフ、手ぬぐい、バッグ、絵はがきなどを販売する。あめんぼでは現在14人の障害者が作家として活動している。ショップの営業時間は10時~18時、定休日は毎週水曜日・年末年始(不定休あり)。本紹介『障がい者の中の自分 健常者の中の自分 ~ポリオと共に歩んだ人生~』 幼少期に小児麻痺を患い、装具と松葉杖とともに人生を歩んだという島しま津づ正まさ博ひろさんが『障がい者の中の自分 健常者の中の自分 ~ポリオと共に歩んだ人生~』(梓書院刊)を出版した。 1960(昭和35)年福岡県大おお牟む田た市生まれの島津さんは、生後7カ月目にポリオ(急性灰白髄炎・小児麻痺)に感染。両足の力がなくなり、幼少時から両長下肢装具と両松葉杖を使用した。小学校までは養護学校に通うため寄宿舎で生活し、地元の普通中学校と高校に通い、その後は職業訓練校を経て福岡市の会社に就職。10回の転職を経験した。 祖母の死をきっかけに「メンタルケアスペシャリスト」の資格を取得。その後は脳梗塞と認知症を発症した父親の介護を行う。会社退職後は妻と家事をしながら、趣味に親しむ日々だという。健常者とのかかわりのなかで学び、支えられ、ときに葛藤しながら積み重ねた日々をふり返り、自分らしく生きるために大切なことを問いかける。四六判、112ページ、1100円(税込)。 「障害者に月給10万円払える事業を」と、元ヤマト福祉財団理事長の故・小倉昌男さんが始めたスワンの事業。「障がい者雇用の場をつくり、自立と社会参加を応援し、働く喜びと幸せを感じられる社会を実現する」の企業理念に照らし、27年もの長きにわたり事業を展開している。「障害のある人がフロントヤードで働くこと」にこだわり続け、「障害のある人の働く喜びと幸せ」に向き合い続けている社員のみなさま、そして障害者スタッフたちの自信に満ちた表情に敬服する。 いまから25年前、私は小倉昌男さんとのご縁によってこの業界の仕事を始めた。ずいぶんと、時が流れた。社会は大きく変わった。就労支援の制度も変わった。企業の障害者雇用に対する意識も変わった。それはよいことだと思う。 最近の障害者雇用にかかわる方のなかには、「スワンベーカリー」を知らない方もいるのではないか。一般の客として利用ができるのがスワンのよいところである。機会をつくり一度スワンを訪れてほしいと思う。 法定雇用率達成が先行しがちな最近の障害者雇用。障害者雇用を外部化する動きも衰えない。小倉昌男さんは、いまの障害者雇用の状況をどうお感じになるだろう。そんなことも考えた。働く喜びと幸せを感じられる障害者雇用。そんな気持ちで障害者雇用を進める企業が増えることを願う。働く喜びと幸せを感じられる障害者雇用を株式会社FVP 代表取締役 大塚由紀子新潟県*開催地によっては、開催日や種目ごとに会場が異なります* は開催終了9月2025年度地方アビリンピック開催予定地方アビリンピック検索※全国アビリンピックは10月17日(金)〜10月19日(日)に、愛知県で開催されます。※日程や会場については、変更となる場合があります。新潟アビリンピックマスコットキャラクター働く広場 2025.831
元のページ ../index.html#33