働く広場2025年10月号
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働く広場 2025.1026省 庁ハローワークを通じた「障害者の就職件数」が過去最高を更新─ 令和6年度障害者の職業紹介状況等 ─厚生労働省 職業安定局 障害者雇用対策課 (注) 「その他の障害者」とは、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳等を保有しない者であって、発達障害、高次脳機能障害、難治性疾患等により、長期にわたり、職業生活に相当の制限を受け、又は職業生活を営むことが著しく困難な者である。ただし、令和2年1月のハローワークシステム刷新により、障害者手帳を有する者も一部計上されている。 厚生労働省は令和7年6月25日、令和6年度の障害者の職業紹介状況等の取りまとめを公表しました。  ハローワークを通じた障害者の就職件数は、令和5年度の11万756件から、11万5609件(対前年度比4・4%増)となり、就職件数が過去最高だった令和5年度実績を上回りました。〈ポイント〉(第1表)  〇ハローワークにおける障害者の新規求職申込件数は26万8107件で、対前年度比7・5%増、就職件数は11万5609件で、前年度と比べ4・4%増となり、いずれも前年度を上回った。就職件数の増加要因として、前年度に引き続き、新規求職申込件数が増加するとともに、法定雇用率の引上げなどの影響で企業が障害者雇用に対してより積極的になっていることにより、求人数が増加したことが影響しているものと考えられる。 〇就職率(就職件数/新規求職申込件数)は43・1%で、対前年度差1・3ポイント減となった。 〇ハローワークに届け出のあった障害者の解雇者数は9312人(前年度2407人)となり、解雇者数が過去最高だった平成13年度実績(4017人)を上回った。〈産業別にみたときの特徴〉(第2表)  ○産業別の就職件数は、「医療、福祉」(4万5668件、39・5%)の割合が大きく、「製造業」(1万3417件、11・6%)、「サービス業(他に分類されないもの)」(1万2134件、10・5%)、「卸売業、小売業」(1万1587件、10・0%)が続いている。〈職業別にみたときの特徴〉(第3表)  ○職業別では、「運搬・清掃・包装等従事者」(3万5297件、30・5%)の割合が大きく、「事務従事者」(2万9390件、25・4%)、「サービス職業従事者」(1万6470件、14・2%)、「生産工程従事者」(1万2918件、11・2%)が続いている。第1表 ハローワークにおける障害者の職業紹介状況(令和6年度)①新規求職申込件数②有効求職者数③就職件数④就職率(③/①)(件)前年度比(%)(人)前年度比(%)(件)前年度比(%)(%)前年度差 (ポイント)合計268,1077.5 390,799△ 3.9115,609 4.4 43.1△ 1.3身体障害者60,2521.8108,066△ 10.622,704△ 0.937.7△ 1.0知的障害者40,3857.754,684△ 5.822,4491.155.6△ 3.6精神障害者153,22311.1211,9421.265,5188.142.8 △ 1.1その他の障害者(注)14,247△ 4.016,107△ 11.54,938△ 2.134.70.7★本誌では通常西暦で表記していますが、この記事では元号で表記しています

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