年度末の特別企画として、本誌編集委員を務める松まつ爲い信のぶ雄おさんを司会に迎え、障害のある社員と企業の担当者の方々が「働くことを通して感じたリアルな思い」を語り合った座談会の模様をお届けします。 前号の座談会第1部では、障害のあるお二人の社員、横よこ田た博ひろ之ゆきさんと佐さ々さ木き彩あや花かさんに、ご自身の働く過程で感じた不安や喜び、工夫や成長を率直にお話しいただきました(※1)。 今号では第2部として、そうした当事者の声を受けとめ、日々の職場づくりをになってきた企業側の視点に目を向けて、お二人を採用し、ともに歩んできた事業主の方々にご登場いただきます。第1部の内容をふまえたうえで、「雇用する側は何を考え、どのような工夫をして向き合っているのか」について教えていただきました。特別企画座談会第2部声働く社員の な にどう向き合うか-企業が語る現場の工夫-リアル~はじめに~(松爲委員) 障害者雇用というと、ともすると「法定雇用率を満たすための取組み」、「社会貢献としての受入れ」といった枠組みだけで語られがちです。しかし、実際には一人の社員を採用し育てていくプロセスのなかで、雇用主にしか見えない努力や葛藤、そして会社全体の学びがあるものです。第1部では障害のある社員の方々に、どのような特性や強みを持ち、それをどう仕事につなげてきたのかをうかがいましたが、その裏側には、職場環境の改善、業務設計くばらんにお話しいただきたいと思います。1.お二人の第一印象と採用の決め手は?松爲 まず最初に、佐々木さんと横田さんについて、社長としてどのような印象をお持ちになったのかをお聞きしたいと思います。採用前後の場面をふり返っていただけますか?川田 佐々木さんと最初にお会いして印象に残ったのは、定時制高校で皆勤賞を取っていたことと、自分でワードの工夫や職場内での情報共有、指示の出し方の見直しなど、「会社側の変化」が必ずあるはずです。 そこで第2部は、障害者を雇用している事業主である、株式会社栄えい和わ産さん業ぎょう(以下、「栄和産業」)代表取締役の伊い藤とう正まさ貴たかさん(以下、「伊藤さん」)と、有限会社川かわ田だ製せい作さく所しょ(以下、「川田製作所」)代表取締役の川かわ田だ俊しゅん介すけさん(以下、「川田さん」)にご登場いただきます。 この座談会では、単に「成功事例」を紹介するのではなく、試行錯誤の過程や「うまくいかなかった時期」にどう向き合ってきたのかも含めて、ざっ※1 前号の「座談会第1部働く障害社員のリアルな声を聞く」はこちらからご覧いただけます。https://www.jeed.go.jp/disability/data/works/book/hiroba_202602/index.html#page=22企業データ株式会社栄和産業〒252-1125 神奈川県綾瀬市吉岡東4-15-5TEL 0467-77-0878 FAX 0467-76-47061974(昭和49)年創業。従業員数は177人(うち障害者14人)。自動車の試作部品や建設機械部品などの加工・製作を手がける鈑金加工業。県内外に14工場を展開している。有限会社川田製作所〒250-0876 神奈川県小田原市中新田294-1TEL 0465-48-8696 FAX 0465-47-33981969(昭和44)年創業。従業員数は16人(うち障害者5人)。金属プレス加工・金型製作を行う“町工場”。自動車や産業用機械、OA機器などの部品を受注加工している。20
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