読んで学ぼう! 「アビリンピック」についてご紹介!  今年度で45回目の開催となった全国アビリンピック。本誌でも毎年特集号をお届けしていますが、「アビリンピック」についてみなさまはどんなことをご存知でしょうか。  そこで今号では、全国アビリンピックの歴史や国際アビリンピックなどについて深掘りしていきます。 アビリンピック(障害者技能競技大会) 名称  大会の正式な名称は「障害者技能競技大会」ですが、愛称として「アビリンピック」を使っています。「アビリンピック」(ABILYMPICS)は、「アビリティ」(ABILITY:能力)と「オリンピック」(OLYMPICS)を合わせたものです。 目的  障害のある方々が日ごろつちかった技能を互いに競い合うことを通じて、職業能力の向上を図るとともに、企業や社会一般の障害者雇用に対する理解を深め、その雇用を促進することを目的として開催しています。 シンボルマーク  大会を象徴するシンボルマークは、故岡本太郎氏にお願いをしてつくっていただいたものです。月桂樹の葉と人間を形どったこのシンボルマークは、強く自分を切り開いてゆく人間像を表しています。 アビリンピックマスコットキャラクター アビリス  「星」をモチーフに、「障害を乗り越える士気」、「受賞の歓喜」、「能力の開花」をイメージしてデザイン。  名前の「アビリス」は、「アビリンピック」の語感と、「幸せを運んでくれる」という花言葉を持つラン科の花「マキシラリア・バリアビリス」にちなんで命名されました。 作者 川口(かわぐち)博司(ひろし)さん 東京都在住。 国立職業リハビリテーションセンターを修了後、デザイナー、Web系エンジニアとして活躍。 地方、全国アビリンピックから国際アビリンピックへ 「地方大会」には、毎年約3,000人が参加!勝ち抜いた約400人が「全国大会」、さらに優秀な成績の選手は日本代表として「国際大会」の舞台へ!  全国アビリンピックは、1964(昭和39)年に開催された東京パラリンピックを参考に企画され、第1回大会は1972年11月に千葉県千葉市において、当時の皇太子同妃両殿下を開会式および閉会式にお迎えして開催されました。大会は旋盤や洋裁、広告美術やラジオ・テレビ修理など、15種目の競技に36都道府県から133人の選手が参加して開催されました。  第1回大会から第25回大会まで千葉県を舞台として開催してきましたが、第26回大会(平成14年)より、全国的に障害者の雇用促進に関する機運を盛り上げるため、技能五輪全国大会と同時または同時期に、全国各地で開催されるようになりました。今回で45回を迎え、地方アビリンピックで優秀な成績を収めた方などが、全国大会の選手として出場しました。  第45回全国大会は、第11 回国際アビリンピック(フィンランド大会)の派遣選手選考会を兼ねて開催しており、選考対象競技種目の派遣選手を2026年3月を目途に公表します。 ステップ1 地方アビリンピック (各都道府県で毎年開催!) ※JEED各都道府県支部にお問い合わせください。 ステップ2 第11回国際アビリンピック(フィンランド大会)派遣選手選考会 第45回 全国アビリンピック (愛知県で開催) ステップ3 国際アビリンピック (2027年5月フィンランドで開催) 国際アビリンピックについて  国際アビリンピックは、1981(昭和56)年の国際障害者年を記念し、当時の皇太子殿下を名誉総裁に推戴し、日本(東京)で第1回大会が開催されました。以来、コロンビア、香港、オーストラリア、チェコ、インド、日本、韓国、フランスと、おおむね4年に1度開催されています。  2023(令和5)年3月に、フランス共和国メッス市で開催された第10回大会では、日本を含めた27カ国・地域から選手のほか介助者、国際審査員、言語通訳者など994人が集い、329人の選手が44種目の技能競技に参加しました。 第10回国際アビリンピック/チームジャパンの挑戦 Youtubeにて公開中 第11回 国際アビリンピック ヘルシンキ大会 We can. We belong. No limits. 私たちはできる。私たちはここにいる。限界はない。  スキルズフィンランドは、フィンランド教育文化省の支援を受けて、2027年5月にヘルシンキのメスケスクス展示・会議場にてSkills Games2027(スキルズ・ゲームズ2027)を開催します。このイベントでは、第11回国際アビリンピック(障害者の職業技能国際大会)とTaitaja2027(フィンランドの全国技能競技大会)が同時開催されます。第11回国際アビリンピックでは、世界各国・地域から集まった選手たちが、43の競技種目でスキルを競い合います。  イベントのスローガン「We can. We belong. No limits.(私たちはできる。私たちはここにいる。限界はない。)」は、すべての人が職業スキルを通じて社会に参加できるという力強いメッセージを発信しています。 開催概要(予定) 大会日程 2027年5月10日〜13日(予定) 大会会場 メスケスクス展示・会議場 開催種目数 43種目 日本選手団派遣予定種目 16種目 主催 スキルズフィンランド 日本選手団派遣予定種目 「第11 回国際アビリンピック」 日本選手派遣職業技能競技種目 全国障害者技能競技大会 該当技能競技種目 ファッションとデザイン Fashion and Design 洋裁 家具製作(応用) Cabinetmaking (Advanced) 家具 ポスターデザイン Poster Design DTP 機械CAD Engineering Design CAD 機械CAD 電子機器組立とテスト Electronic Assembly and Testing 電子機器組立 英文ワープロ English Word Processing ワード・プロセッサ データ処理 Data Management and Processing データベース ホームページ作成 Creating Web Pages ホームページ フラワーアレンジメント Floral Arrangement フラワーアレンジメント コンピュータプログラミング Computer Programming コンピュータプログラミング クリーニングサービス Cleaning Services ビルクリーニング ネイリスト Manicure ネイル施術 写真撮影(屋外/スタジオ) Photography (Outdoor/Studio) 写真撮影 コンピュータ組立 Computer Assembly パソコン組立 洋裁 Dress Making(Production Sewing) 縫製 家具製作 Cabinet and Furniture Making 木工 写真のキャプション 記念すべき第1回国際アビリンピック(1981年日本)の様子。56カ国・地域から841人が参加した。 マリア・エクロス スキルズフィンランド CEO 地図文字 ノルウェー スウェーデン フィンランド ヘルシンキ エストニア ラトビア リトアニア ロシア デンマーク