心のアート 偶成 義弘 (一般社団法人アートスペースからふる) 素材:和紙、墨/サイズ:縦90cm×横180cm  2013(平成25)年制作。「少年老い易く」から始まる、朱熹(しゅき)の七言絶句の漢詩といわれている「偶成(ぐうせい)」を書いた書道作品。1畳ほどの大きな紙に一気呵成(いっきかせい)に書き入れた作品は迫力を感じる。 (文:一般社団法人アートスペースからふる 妹尾(せのお)恵依子(えいこ)) 義弘(よしひろ)  1992(平成4)年生まれ。自閉スペクトラム症がある。  週に一度の1時間のうちに1枚1文字ずつ、80から100文字を書いて過ごす。CMソングや童謡を口ずさむふだんの彼と、書に取り組む彼の姿はまるで別人。しかしその運筆には目を見張るものがある。