ミニコラム 第37回 編集委員のひとこと ※今号の「編集委員が行く」(20〜25ページ)は大塚委員が執筆しています。ご一読ください。 「めし いくで」 株式会社FVP 代表取締役 大塚由紀子  今回の「編集委員が行く」の取材で訪ねた京都府の株式会社王将ハートフルは、親会社の株式会社王将フードサービスの工場内で、「餃子の王将」の西日本エリアの店舗で提供される餃子の材料であるキャベツやニンニクなどの一次加工を一手に引き受けている。  取材では、株式会社王将フードサービス久御山工場工場長の八田さんにもお話をうかがえた。「品質、スピードとも申し分ない。障害のある社員たちにできない仕事はないとさえ思う」といった発言が聞かれ、障害のある社員たちの仕事に全幅の信頼を寄せていることがうかがえた。  じつは、それより感動的なできごとに遭遇した(きわめて個人的意見)。  それは、昼食休憩の前の時間で撮影した集合写真で「はいチーズ!」とポーズを決めていただき、「OK!」と解散となった直後のこと。八田さんが王将ハートフルの社員たちに「めし いくで」と声をかけた。社員たちは元気よく「はい!」と答え、一緒に食堂に向かっていった。それだけのことではある。それだけのことなのだが、私は泣けた。目頭が熱くなってしまった。一緒に働く喜びとはこういうものだと私は信じている。