心のアート 私の心の中 本田律子 (たんぽぽの家アートセンターHANA) 画材:アクリル絵の具、キャンバス/サイズ:F6(410mm×318mm) この絵を描いたのは、ちょうど阪神タイガースの試合を見ていたとき。幼少期のころからずっと好きな野球をイメージして制作した。真ん中にいるのは野球帽をかぶった男の子で、明るい色のユニフォームを着ているのは試合に勝利するイメージで描いたそう。だが、表情は涙を流し「試合に負けてしまうかも…」と、勝利と敗北を表した表裏一体の感情を描いている。そんな本田は彩色の際には必ず明るい色を使う。その理由は「明るい色を見るとがんばれるから」。 (文:たんぽぽの家アートセンターHANA 髙橋(たかはし)桜介(ようすけ)) 本田律子(ほんだ・りつこ) 1968(昭和43)年生まれ、奈良県在住。先天性関節拘縮症。1988年より「たんぽぽの家」で活動をはじめる。 〈略歴〉 2018年「ビッグ幡(ばん)in東大寺」にて作品が東大寺に掲げられる幡のデザインに使用 2021年「奈良県大芸術祭・障害者大芸術祭“プライベート美術館”」(奈良県)「六条山プライベート美術館 vol.3」(奈良県) 2023年本田律子個展「BLOOM -ブルーム-」(大阪府) 2024年本田律子個展「Moments Past」(東京都)