心のアート サンダーバードよ永遠に 京谷真理子 (たんぽぽの家アートセンターHANA) 画材:アクリル絵の具、キャンバス/サイズ:F6(318mm×410mm)  大学3回生の夏から始めた500円玉貯金。貯まったお金で金沢へ卒業旅行に行ったときに乗った、初めての特急「サンダーバード」。それから京谷の自分へのご褒美はサンダーバードに乗ることになったという。理由を聞くと、「平日の人が少ないときに窓際の席に座ってゆっくりする時間が心地いい」と話す。そんな大阪から金沢を結ぶサンダーバードが2024(令和6)年3月16日に敦賀(つるが)止まりになり、一本で向かうことができなくなってしまった。京谷は寂しい表情を浮かべながらも、「あたしなりのさよならを描きました」と語っている。 (文:たんぽぽの家アートセンターHANA 橋(たかはし)桜介(ようすけ)) 京谷真理子(きょうたに・まりこ)  1984(昭和59)年生まれ、奈良県在住。知的障害がある。2018(平成30)年より「Good Job!センター香芝(かしば)」にて活動を始める。2023年からは「たんぽぽの家アートセンターHANA」にて活動している。 〈略歴〉 2023年 GJ!アトリエ個展シリーズ京谷真理子展「私のクローゼット」(奈良県) 株式会社ファーマシー木のうた(奈良県)が顧客に送付するハガキサイズのカードのデザインに使用