JEED インフォメーション 〜高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)からのお知らせ〜 職業センターで開発した支援技法をご紹介します 障害者職業総合センター 職業センター  障害者職業総合センター職業センターでは、発達障害者、高次脳機能障害者および精神障害者それぞれの障害特性や事業主のニーズに応じた新たな職業リハビリテーション技法の開発と改良を行っています。また、その成果を実践報告書、支援マニュアルに取りまとめて、幅広い普及に努めています。  令和5年度は、以下の三つの技法開発に取り組みました。今後、支援マニュアルに取りまとめ、発行します。 これまでの成果物の詳細は、ホームページをご参照ください。 https://www.nivr.jeed.go.jp/center/index.html テレワークにおける職場適応のための支援技法の開発  令和5年度は、感染症の拡大を契機に多様な働き方の一つとして注目された「テレワーク」をテーマに技法開発を行いました。テレワークに求められる基礎的な対応力のうち、特に自己発信力、作業および体調の自己管理力について、講習や演習等を通じて理解を深めることを目的とした「テレワークプログラム」を開発し、支援マニュアルとして取りまとめます。  テレワークプログラムは、テレワークに関する基礎知識の習得を図るための講習、テレワークで求められるコミュニケーションについて理解しポイントを確認するための講習および演習、支援者と離れた場所で作業を体験しテレワークで求められるスキルを実践するための作業支援等から成ります。テレワークプログラムは、テレワークでの就職や復職を目ざす対象者に限らず、メールやWeb会議システムに関する知識付与が必要な対象者などに、部分的に活用していただくことができます。  巻末には、DVD、就労支援現場で使いやすい各種資料を添付します。 DVDのメニュー画面 職場適応を促進するための相談技法の開発  令和5年度は、これまで職業センターにおいて開発してきた、生活習慣やストレス対処等の支援技法をもとに、職場適応を図るジョブコーチ等の支援者が相談支援場面で活用しやすいように、改良を加えたツールを作成、これらのツールを活用した職場適応を促進するための相談技法を開発し、支援マニュアルとして取りまとめます。  あわせて別冊として、職場定着を支える会社内での取組みや、それを支える就労支援において使いやすい各種資料を取りまとめた「職場適応を促進するための相談で活用できるツール集」も作成します。 相談支援ツールのスライド 高次脳機能障害者の就労に役立つ視聴覚教材の開発  令和5年度は、高次脳機能障害のある方に対して職業センターで実施している、障害特性に対する理解を深めるグループワーク、対処手段の習得、自己管理能力の向上のためのメモリーノート訓練等の内容を整理し、個別支援においても実施できるように視聴覚教材を開発しました。  これら視聴覚教材を活用した支援技法を、支援マニュアルとして取りまとめます。あわせて別冊として、視聴覚教材の使い方を記載した活用ガイドも作成します。 視聴覚教材の全体像(DVD2枚に収録) 1st教材 1 高次脳機能障害とは Disc1 2nd教材 2-1 記憶の機能 2-2 注意の機能 2-3 感情のマネジメント 3rd教材 3-1 メモの取り方 3-2 対処手段 3-3 疲労 3-4 睡眠 Disc2 ※各支援マニュアルは、令和6年3月に発行を予定しています。 <お問合せ> 障害者職業総合センター職業センター企画課 TEL:043-297-9043 「読者アンケート」結果発表!! ご協力いただきありがとうございました  日ごろより『働く広場』をご愛読いただき、ありがとうございます。今年度実施した読者アンケートでは、みなさまから多数のご意見・ご要望をいただきました。心よりお礼申し上げます。今号では、読者アンケートの結果の一部をご紹介します。今後の企画・編集の貴重な資料として活用させていただき、よりよい誌面づくりに努めてまいりますので、引き続きご愛読をよろしくお願いいたします。 本誌に対する評価 ・「非常に参考になる」、「参考になる」と、85.6%の方から高い評価をいただきました。その理由として、「雇用事例や雇用情勢について知ることができる」、「障害のある人の働きぶり、対応について勉強になる」などの意見がありました。 ・参考になったコーナーでは、「職場ルポ」、「編集委員が行く」、「この人を訪ねて」、「グラビア」、「クローズアップ」の順で回答が多く寄せられました。 参考になったコーナーとその理由 【職場ルポ】 ・実際の対応や工夫されているところなどがわかりやすい。 ・職場の生の声を聞くことができる。 【編集委員が行く】 ・他社の先進的事例などが学べ、自身の知識のアップデートができるから。 ・企業、学校、病院などさまざまな視点から、就労支援について話を聞けるので新たな発見がある。 【この人を訪ねて】 ・障害者雇用の良い点、悪い点を率直に紹介してくれている。 【グラビア】 ・さまざまな業種での活躍ぶりを知ることができる。 ・実際に行っている業務が写真でわかりやすい。 【クローズアップ】 ・役割やモチベーションアップにつながった。 さらに充実を図ってほしいコーナーとその理由 【職場ルポ】 ・さまざまな職種での取材をお願いしたい。 ・もっと写真を増やしてどのような業務に従事しているか具体的に紹介してほしい。 【編集委員が行く】 ・現場の声をどんどん吸い上げてほしい。 ・苦労や失敗をどのように克服してきたか、もっと触れてほしい。 【ご回答者の所属先】 民間企業 61.9% 障害者福祉施設(就労支援機関を含む)・団体 18.0% 学校・教育機関 4.7% 医療機関 4.1% 国、地方公共団体の機関 4.4% 個人 1.4% その他 5.0% 無回答 0.6% ※その他:社会福祉協議会、介護施設、NPO法人 など 【「働く広場」は参考になっていますか】 非常に参考になる 19.3% 参考になる 66.3% あまり参考にならない 7.2% 参考にならない 1.7% 無回答 5.5% (アンケート調査実施期間:通年、集計期間:2022年10月1日〜2023年9月30日) 今後取り上げてほしい内容、ご意見・ご要望 ・こんな困難に直面しているという具体例を取りあげてほしい。 ・withコロナ、afterコロナの企業や福祉施設の取組み。 ・精神、発達障害の事務仕事の切り出しや支援体制について。 ・重度障害者の社会参加の事例。 ・人材不足を補っている企業の事例など。 ・新たな制度や法律など、その都度掲載してもらえるとありがたい。 ・特例子会社の取組みなどを引き続き取材してほしい。 今年度本誌で取り上げた内容については、30〜31ページの「記事索引」をご覧ください。 また、興味・関心のあるテーマについては、JEEDホームページに掲載しているバックナンバーもご覧ください。 https://www.jeed.go.jp/disability/data/works/backnumber.html 働く広場 バックナンバー 検索