心のアート 自動車 山田あつし (特定非営利活動法人障害者アート支援工房COCOPELLI) 画材:えんぴつ、水彩絵の具、画用紙/サイズ:21cm×30cm  山田さんは絵を描くことがそんなに好きではないのかもしれません。ワークショップに来ても周りの人と話をしたり、変顔をしたり、冗談をいい合ったりしているときが、とても活き活きしている時間です。うながされて、しかたなく筆を取り描いた作品は、あたたかな色合いでまとめた大好きな電車や自動車など、関心のあるものをやや斜めからみたような、悪乗りで描いたちょっと変なものやネガティブな言葉で画面いっぱいになるような作品のときもあり、自身の感情や体調が色濃く作品に現れることがよくわかります。  気持ちが切り替わって気持ちよく描いたあとは、とてもよい笑顔でアトリエを後にします。この自動車はそんな作品の一つです。 (文:特定非営利活動法人障害者アート支援工房COCOPELLI(ココペリ) 米田(よねだ)昌功(まさのり)) 山田 あつし(やまだ・あつし) 1997(平成9)年生まれ。 2020(令和2)年 「美の祭典 越中アートフェスタ2020」富山県民会館、奨励賞 2022年 「PAT&BRUT展」北日本新聞社ギャラリー 2023年 「NOMAMA to GAMAMA展〜氷見のアール・ブリュット展〜」氷見市芸術文化館 2024年 「ぶりゅっと・とやま! みられ展」ギャルリ・ミレー