心のアート アトリエの窓の光 日下真由美 (就労継続支援B型事業所ポラリス) 画材:キャンバス、アクリル絵の具、筆/サイズ:M8号(455mm×273mm)  物心つく前から絵や文字を描いていたという日下真由美さん。事業所では火曜日と木曜日の午後にアート活動をすることが多く、職員と一緒に花や葉っぱに触れながら「これいいね、描いてみようか」とモチーフを探し、おもに自然のものを描いてきた。  事業所のアトリエが近所の昭和レトロな古民家にあったころには、決まって窓際の席に座り、窓から眺める庭の景色を描いた。窓から差し込む太陽の光と色とりどりの草花、庭に植えてあったキウイフルーツの木からもぎ取ったばかりの二つの実など、目の前に広がる自然を色でとらえた作品が多く残されている。職員によると「だんだんと細かく、はっきりとした色づかいをするようになってきた」そうで、何色もの絵の具をキャンバスに塗り重ね、数日おいてまた塗り重ね、数カ月かけて仕上げているという。 (文:NPO法人エイブル・アート・ジャパン、障害者芸術活動支援センター@宮城〈SOUP〉鎌田(かまた)貴恵子(きえこ)) 日下真由美(くさか・まゆみ) 1994(平成6)年5月生まれ 2015年・2023(令和5)年 「やまのもとのアート展」出展(宮城県/宮城県亘理郡(わたりぐん)山元町(やまもとちょう)内) 2017年 「Art to You!東北障がい者芸術公募展」入選(宮城県/せんだいメディアテーク) 2022年 「第4回きいて、みて、しって、見本市。ニューカマーセブン」出展(宮城県/せんだいメディアテーク) 「『みやぎ・やまがたニューカマー2022』展」出展(山形県/ぎゃらりーら・ら・ら) 2023年 「第45回山元町町民文化祭」出展(宮城県/つばめの杜ひだまりホール) 協力:NPO法人エイブル・アート・ジャパン、障害者芸術活動支援センター@宮城