読者の声 掲示板 可能性が花開くとき Y・F(東京都)  私の働く会社に手話サークルができました。じつは私は当初「手話ができるYさんに手話サークルを立ち上げてほしい」と聴覚障害のある同僚に頼まれていたのです。  日常会話程度の手話ユーザーである私としては頼りにされてうれしかったのですが、あえて断りました。同僚は心細そうな顔をしていましたが、もちろん意地悪をしたわけではありません。  「あなたは本業でも高い成果を上げているし、手話サークルを立ち上げ、運営していく力がすでに備わっている。あなたならきっとやれるし、この経験が眠っている可能性を目覚めさせるいいきっかけになるのではないか」、そのように考えた私はあえて手を出し過ぎず、見守る役に徹することにしたのです。  サークルを立ち上げるためには初めてのことが多いし、うまくいかないこともありました。しかし手話に関心を持つ社員の協力を得ながら、先日ついに第一回の手話サークルが開催されたのです。  手話やジェスチャーを交じえて講座を進める同僚の姿は自信と喜びに満ちていました。撒かれた種は芽吹き、つぼみをつけ、花を咲かせました。私は手話サークルの最前列に座り、生命力あふれる同僚の姿を見ながらニヤリとせずにはいられなかったのです。 読者アンケートにご協力をお願いします! ※カメラで読み取ったリンク先が「https://krs.bz/jeed/m/hiroba_enquete」であることをご確認ください。 回答はこちらから 次号予告 ●リーダーズトーク  「無印良品」ブランドの衣服品、食料品、生活用品などの企画・開発から、商品調達、流通・販売までを手がける株式会社良品計画(東京都)人事部長の吉田正人さんに、同社が取り組むハートフルプロジェクトに基づいた障害者雇用の方針などについてお話をうかがいます。 ●職場ルポ  農業機械や建設機械のパイプ部品などを製造しているコーケン工業株式会社(静岡県)を訪問。70代以上の従業員も多い職場で「大家族のような自然体での支え合い」を目ざし、障害のある従業員の能力を活かしている取組みをご紹介します。 ●グラビア  精神科スーパー救急病棟や地域移行強化病棟など全6病棟330床に加え、訪問看護ステーションや介護老人保健施設なども併設している社会医療法人智徳会未来の風せいわ病院(岩手県)を取材。障害のある従業員が安心して働けるような職場づくりにむけた配慮をお伝えします。 ●編集委員が行く  菊地一文編集委員が、市立札幌みなみの杜高等支援学校(北海道)を訪問。障害のある生徒の就労支援や職場実習など、学校独自の取組みについて取材しました。 メールマガジン好評配信中! 詳しくは JEED メールマガジン 検索 公式X(旧Twitter)はこちら! 最新号発行のお知らせやコーナー紹介などをお届けします。 あなたの原稿をお待ちしています ■声−障害者雇用にかかわるお考えやご意見、行事やできごとなどを500字以内で編集部(企画部情報公開広報課)まで。 ●発行−−独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED) 発行人−−企画部長 鈴井秀彦 編集人−−企画部次長 綱川香代子 〒261-8558 千葉県千葉市美浜区若葉3-1-2 電話 043-213-6200(企画部情報公開広報課) ホームページ https://www.jeed.go.jp メールアドレス hiroba@jeed.go.jp ●編集委託−株式会社労働調査会 〒170-0004 東京都豊島区北大塚2-4-5 電話 03-3915-6415 FAX 03-3915-9041 令和7年11月25日発行 無断転載を禁ずる 12月号 ・本誌に掲載した論文等で意見にわたる部分は、それぞれ筆者の個人的見解であることをお断りします。また、本誌では「障害」という表記を基本としていますが、執筆者・取材先の方針などから、ほかの表記とすることがあります。 編集委員 (五十音順) 株式会社FVP 代表取締役 大塚由紀子 トヨタループス株式会社 取締役 大野聡士 NPO法人大阪精神障害者就労支援ネットワーク 副理事・統括施設長 金塚たかし 弘前大学教職大学院 教授 菊地一文 サントリービバレッジソリューション株式会社 人事本部 副部長 平岡典子 武庫川女子大学 准教授 増田和高 神奈川県立保健福祉大学 名誉教授 松爲信雄 有限会社まるみ 取締役社長 三鴨岐子 筑波大学大学院 教授 八重田 淳 国際医療福祉大学 准教授 若林 功