心のアート 秋田駒ケ岳 千葉 広和 (NPO法人生活支援きょうどう舎 しじゅうから at work) 画材:画用紙、色鉛筆/サイズ:縦381mm×横540mm  60歳から絵を描き始めて以来、一貫して山の絵に向き合い続けている千葉広和さん。初期のころは、生まれ育った秋田県の駒ヶ岳(こまがたけ)、大人になってから移り住んだ宮城県の泉ヶ岳(いずみがたけ)や太白山(たいはくさん)、七ツ森といったお気に入りの山の景色を思い出しながら表現してきた。最近では「いろんな山を描いてみたい」という意欲があり、日本百名山の写真集を参考にしながら全国各地の山の絵を完成させている。  描くときは、はじめに山の稜線(りょうせん)や雲、山小屋などを下書きしてから、ひとマスずつ色を交互に塗っていく。手の震えでにじむ輪郭や、その日の体調で変化する筆圧によってできる色の濃淡などが、自然な山のグラデーションやまるで雲が流れているような空を生み出している。 (文:NPO法人エイブル・アート・ジャパン、障害者芸術活動支援センター@宮城〈SOUP〉鎌田(かまた)貴恵子(きえこ)) 千葉広和(ちば・ひろかず) 1948(昭和23)年10月生まれ 2015(平成27)年 「仙台市障害者による書道・写真・絵画コンテスト」銀賞受賞(宮城県) 2016〜2024(令和6)年 第1〜6回「きょうどう舎それいろ展」出展(宮城県/ギャラリーチフリグリ) 2018・2024年 「せんだい21アンデパンダン展」出展(宮城県/仙台市内5会場) 2019・2020年 第5・6回「Art to You!東北障がい者芸術全国公募展」入選(宮城県/せんだいメディアテーク) 2022年 「ビッグ幡in東大寺」入選(奈良県/東大寺大仏殿前) 2025年 「『わたしの中のバリアを外すのは、わたしだ。』作品展 ART&ART WEEK」入選(宮城県/仙台パルコ本館) 協力:NPO法人エイブル・アート・ジャパン、障害者芸術活動支援センター@宮城