ミニコラム 第44回 編集委員のひとこと ※今号の「編集委員が行く」(20〜25ページ)は平岡委員が執筆しています。ご一読ください。 障がいのある人とともに生き、ともに働く未来を サントリービバレッジソリューション株式会社人事本部副部長 平岡典子  今回取材させていただいた株式会社リンクラインの神原様と青野様、株式会社ドコモ・プラスハーティの岡本様に共通していたのは、障がい者雇用を通して、目ざしたい世界観が明確であること。 「障がい者とともに働くことで、みんなが幸せになるという未来」 を描いている点だと思う。  また、自社だけの取組みにせず、その輪を外に拡げて、社会を変えようとしているリーダーであるということ。それは、障がい者の法定雇用率の達成のための障がい者雇用とは大きく異なる。障がいのある人々がイキイキと働く、そのことで周囲の人々が、大切なことに気づいたり、元気になったり、刺激を受けてこれまで以上の力を発揮できたりする。  そして、その職場は、全員がそれぞれにもつ力を発揮するのだから、組織として強くなり、成果を出せるのはあたり前だと思う。障がいのある人がイキイキと働く現場づくりはそんなに簡単なことではないかもしれない。  だから絶対に実現するんだという熱意が必要なのだ。あきらめずにやり続けることが大事なのだ。  世の中を見渡せば、障がいにかかわっている仲間はたくさんいる。もっと外にも目を向け、つながっていこう。そして社会全体を変えていこう。 ★本誌では通常「障害」と表記しますが、平岡委員の意向により「障がい」としています