ニュースファイル 地方の動き 福島 「バリアフリー対応消防車」導入  郡山(こおりやま)地方広域消防組合(郡山市)が、バリアフリー対応の新型警告灯を搭載した車両を導入した。2025(令和7)年11月15日〜26日に開催予定の東京2025デフリンピック大会で、サッカー競技が福島県内で開催されることを見すえた対応としている。新型警告灯は各地でパトカーへの導入が進んでいるが、消防機関では全国初という。  新型警告灯は「緊急走行中」は0.5秒間隔でチカチカと緊張感のある発光で、「一般走行中」は2秒間隔でぼんやりと穏やかな発光となる。光り方の違いによって、緊急走行時に道を譲るなどの判断につなげてもらうねらい。火災や災害現場のほかパトロールなどに使用し、今後も導入可能な車両について順次入れ替える方針としている。 生活情報 東京 「ビジョン・コンソーシアム」設立  1922(大正11)年から視覚障害のある人向けの週刊点字紙「点字毎日」を発行してきた毎日新聞社(千代田区)が、21の企業・団体などとともにインクルーシブな社会に向けた非営利の共同事業体「ビジョン・コンソーシアム」を設立した。  これまで視覚障害のある人と向き合ってきた企業・学校法人や団体、メディア、研究者らと、貴重な知見やノウハウを共有し、社会にDEI(Diversity、Equity、Inclusion)推進をうながすプラットフォームを目ざすとしている。具体的には、視覚障害のある人たちの「見えない」、「見えづらい」世界を体験する場や、晴眼者と視覚障害者が楽しく交じり合える場の提供を活動の柱にする。点字体験やパラスポーツ体験、アイマスクで白杖を用いて宝探しをする歩行体験や、視覚に頼らないゲーム体験など、コンテンツを数多く用意し、学校現場への出前授業やイベントとして実施していく予定。 https://www.mainichi.co.jp/vision-cons/ 大阪 電車の乗降介助依頼をWeb予約で  阪急電鉄(大阪市)は、車いすユーザーや視覚障害のある乗客に向けて、電車の乗降介助をWebで予約できるサービスを2025(令和7)年春から開始する。これまで介助等を希望する場合は、駅係員に直接申し出るか、交通ご案内センターの営業時間内に電話で依頼していたが、新サービスによりWebで事前の介助依頼が可能になるとしている。  電車の乗降介助依頼が年間25万件ほどにのぼるという阪急電鉄では、このサービス実施に向けて英国発のスタートアップ企業Transreport(トランスレポート) Limited(リミテッド)社が提供する介助予約システムを導入。2024年4月から駅係員専用のアプリを使い介助管理のIT化を図ってきた。今後は介助予約システムと係員専用のアプリを連携させ、駅係員の派遣や介助対応の準備等をより円滑に行えるとしている。  問い合わせは阪急電鉄交通ご案内センターへ。 電話:0570-089-500、06-6133-3473(平日9時〜22時、土日祝日9時〜19時)。 働く 東京 丸の内にデジタル業務のA型事業所を開設  三菱地所株式会社(千代田区)とVALT(ヴァルト) JAPAN(ジャパン)株式会社(同)が、千代田区の新大手町ビルに障害者就労継続支援A型事業所「デジタルイノベーションセンター丸の内supportedby三菱地所」(以下、「DIC丸の内」)を開設した。デジタル業務に特化した就労継続支援A型事業所は、23区で初としている。両社は今後、協働して障害者就労支援事業に取り組み、今後5年間で全国にDICを20センター開設し、約千人規模の雇用を目ざすという。  企業からニーズのある高度なセキュリティを要するデジタル業務をDIC丸の内が受託し、DIC丸の内と雇用契約を結んだ障害者がデータ入力、サイト情報のデータベース更新、書類のデータ化サービス、データ校正作業、AI関連業務(AIアノテーション)などを行う。就労困難者へのデジタルトレーニングや実務経験提供も行い、デジタル技術を活用した就労支援のモデルケースを創出していくとしている。定員20名、今後40名まで増員予定で、原則18歳〜65歳未満までの障害のある人や難病の人が利用対象。営業時間9時〜18時(サービス提供時間10時〜15時)。問い合わせはメールで。 メール:marunouchi-dic@valt-japan.com 大分 「おおいたダイヤ事業協同組合」設立  障害者雇用の促進を図るため、大分県内の中小企業などが連携した「おおいたダイヤ事業協同組合」(別府市)が設立され、3月から事業を開始した。  県内の中小企業が出資して2024(令和6)年11月に設立された同組合は、障害のある人を雇用し、パソコン業務などの仕事をアウトソーシングする仕組みで、NTT西日本(大阪府)のノウハウを活用する。各企業に義務づけられている法定雇用率について、組合で合算できる「事業協同組合等算定特例制度」を九州で初めて利用するとしている。3月から精神障害者を中心にトライアル雇用を行い、IT系の事業に取り組んでいく。 本紹介 『事例で学ぶ!発達障害のある高校生の進路指導ガイド5つのポイントで分かる指導・支援』  独立行政法人国立特別支援教育総合研究所が編集した『事例で学ぶ!発達障害のある高校生の進路指導ガイド 5つのポイントで分かる指導・支援』(明治図書出版)が出版された。  99%近い生徒が高等学校へ進学をする状況のなか、障害のある生徒もほとんどが進学をしているが、発達障害のある生徒への支援が課題となっている。このことから同研究所が、進路先の大学や企業でよくみられる適応困難の状態、特別支援学校や関係機関による高等学校への可能な支援内容などについて調査を行い、知見を学校現場で活用しやすいようまとめた。  本書では、発達障害等のある生徒の進路指導に関する現状と課題から、進路指導の充実に向けて「組織的対応」、「自己理解を促す指導・支援」、「自立と社会参加への力を育む指導・支援」、「進路先決定を支える指導・支援」、「連携による支援」の五つのポイントについて事例とともに解説。生徒6人の進路指導の取組み事例も紹介している。A5判128ページ、1650円(税込)。 作品大募集! あなたの力作がポスターになる! 令和7年度 「絵画コンテスト働くすがた〜今そして未来〜」 「写真コンテスト職場で輝く障害者〜今その瞬間〜」 応募締切 令和7年6月16日(月) 【当日消印有効】 児童・生徒をはじめ社会人・一般の方もご応募いただけます。 絵画コンテストの応募は障害のある方が対象です。 写真コンテストの応募は障害の有無を問いません。 多くのみなさまからのご応募をお待ちしています。 シンボルキャラクター “ピクチャノサウルス” 詳しくはホームページの募集要項をご覧ください。 JEED 絵画写真 検索 <過去のポスターや入賞作品などもご覧いただけます> 主催:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)