エルダー活躍先進事例集 平成27年度版
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BFACDEGHIJKLMNOPQRSTP医療,福祉高齢者が働きやすい職場づくりのためにこれまで行ってきた改善や工夫改善区分課 題検討状況・改善内容① 制度面60歳定年を制度化していたが多くの職員が継続雇用を希望し、当社も当然のこととしてそれを認めており、65歳以上の就業希望者もいるなど制度と実態が違っていた。不安感を取り除き高齢者が定年前から安心して働くことができ、定年前OB化防止するためにも定年制廃止を導入した。② 能力開発それぞれの職員のやり方で介護を行い、基準となるものがあやふやで研修等行っても業務改善が進まなかった。職員の介護方法を可視化し、業務改善会議で検討、活用するようにした。③ 環境改善業務基準、接客基準にしたがい、日常の業務を行っていたが、職員間に浸透していなかった。また、コミュニケーション不足も相まって職員間のトラブルがたびたび発生するようになった。高齢職員が長期間働き続けることができる職場にするため、徹底した個人面談を実施し、討論、修正等を実施し、業務基準、接客基準の徹底を行い、職員間のトラブル回避に努めるようにした。④ 健康管理・安全衛生、 その他職場における人間関係の問題により、モチベーションの高い職員の離職が見受けられた。当社では、職員の心身の健康管理及び安全衛生を目的としたストレスマネジメントへの取組みに重点を置いている。介護の仕事は「感情労働」に分類されるようになってきており、感情労働におけるストレスは自分自身の感情を押し殺すストレス並びにメンタルヘルス不全につながりやすいと言われているので、介護職のメンタルヘルス不全は個人の問題にとどまることなく、利用者に対する不適切なケアに発展する可能性にもつながる。そこで、介護の職場・職業の特殊性を踏まえつつ、ストレス耐性の強い組織になるため、各リーダーが果たすべき役割として、個人面談等、研修会及び会議における討議を含め、職員個々のストレスマネジメントについて取組んでいる。福利厚生においても、年2回各事業所全体の会食会を実施、職場を離れた場所での会食・コミュニケーションを通し、職員間の人間関係の改善につながる取組みを行っている。⑤ 未解決の課題、うまくいかなかったこと対人スキル(認知領域)に課題を抱える職員や介護業務を遂行する上での課題学習等の改善・向上が見受けられない職員の教育方法が課題であった。介護職は「感情労働」に分類されるようになってきた。感情労働におけるストレスは自分自身の感情を押し殺すストレス。メンタルヘルス不全につながりやすいと言われているが、介護職のメンタルヘルス不全は個人の問題にとどまることなく、利用者に対する不適切なケアに発展する可能性も含まれている。そこで介護という職場・職業の特殊性を踏まえつつ、ストレス耐性の強い組織になるため、各リーダーが果たすべき役割として、ストレスマネジメントについて取組んでいる。27-107
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