エルダー活躍先進事例集 平成27年度版
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BFACDEGHIJKLMNOPQRST卸売業,小売業高齢者が働きやすい職場づくりのためにこれまで行ってきた改善や工夫改善区分課  題検討状況・改善内容① 制度面① 定年は既に65歳になっていたが、その後については規定がなく運用で対応していた。② 経営理念が日常行動とつながっておらず、お題目化していた。● 定年65歳でその後は働く意思がある限り働けることができることを就業規則に明記した。● 経営理念を具体化しその実現のために行動基準書を策定し、この基準を基に将来評価制度につなげていくことにしている。② 能力開発能力開発については、これまで日常業務内で行われてきたが、Off-JT(研修会)的なものは全く行われていなかった。● 能力開発を制度化し、計画的に意識向上研修等を実施することにした。● また、行動基準の内容を兼題にして、定期的に川柳を募集する等、遊び感覚を入れて、働きやすい職場づくりを目指している。③ 環境改善人手による選果作業は、作業者への負担が大きく、選別のスピードと正確さが課題であった。カメラ方式コンピュータ選果機の導入によって、効率的に作業できるようになったため、ロスやミスがなくなり、作業者の身体的な負担の軽減につながった。④ 健康管理・安全衛生、 その他創業当初は食堂もなく、社員がゆっくりくつろげる場所がなかった。また、社員同士が気軽に会話する場所がなく、十分にコミュニケーションできる環境とは言えなかった。● 職場改善として、食堂兼休憩室の設置や個人ごとのロッカーの設置等の他、夏期には高齢者の多い現場作業を涼しい時間帯に行うためにサマータイム制(5時~12時勤務)を採用した。このような工夫により、社員たちのやる気向上を図り、作業効率向上を図ってきた。● 今年7月には、社長主催で、夕方から2時間、近くの飲食店で社内コンパをスタートさせた。このコンパの名称を提案制度の一環として募集し、応募者の中から「まるまろう会」を採択した。今後2カ月ごとに実施していくことにしている。⑤ 新職場、 職務の創出周辺地域の農家では、後継者不足や働き手の不足、そして高齢化等により、農地管理すら困難になっているという課題を抱えていた。農家の作付・収穫の代行支援を担う人材を、株式会社松尾青果から派遣するため新会社(ポテトの里)を設立した。そこで主戦力として活躍したのが高齢社員達である。27-119

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