エルダー活躍先進事例集 平成27年度版
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BFACDEGHIJKLMNOPQRSTRサービス業(他に分類されないもの)高齢者が働きやすい職場づくりのためにこれまで行ってきた改善や工夫改善区分課  題検討状況・改善内容① 制度面当社は高齢者の活躍の場を作りたいとの想いから創業した。高齢者は貴重な戦力であり、できるだけ長く働いてもらいたいと考えている。定年制は当社にそぐわないと感じていた。年齢によって従業員を区別することもないため、定年制は不要ではないかと考えるにいたった。就業規則に定年の定めを廃止とすることを記載し、その理由と内容・意味について全従業員に周知を行った。② 環境改善現在の事務所では清掃用の資材の積み下ろしを行う際に、狭いところで作業をする必要があり、必要な資材が分かりにくいうえ、身体の負担も大きかった。雨天の際には濡れながら作業を行わなければならなかった。事務所の移転にともない、倉庫を広くし、雨天の際も濡れずに作業ができるようにした。現場の種類ごとに倉庫を色分けし、必要な資材がすぐにわかるようにした。③ 健康管理・安全衛生、 その他健康診断で要再検査となる人が多かった。緑茶に多く含まれるカテキンが健康によいと聞き、茶葉まで粉末にして飲める機械を事務所に設置し、従業員が自由に飲めるようにしている。また、作業前にラジオ体操やストレッチを行い、健康維持を図っている。④ 新職場、 職務の創出当初は、ビルメンテナンスに係る仕事以外の職務はなかった。小型船舶免許等、持っている技能を活かした仕事はできないかと考え、漁業分野への進出を行なった。管轄漁協にて許可を取得し、76歳の者を中心にした既存の従業員で、釣り好きの4名が週に1~2回出漁し、魚市場や個人に販売するほか、居酒屋等には予約販売を行なっている。⑤ 未解決の課題、うまくいかなかったこと高齢者は精神的に強く、頑張りすぎてしまうことがある。体力は落ちているはずなので、無理をさせると後に影響が出る。忙しい時期のシフトをどうするかなど、高齢者に無理をさせないための体制作りが課題である。未解決の課題であるため、解決策は明確ではないが、通常、高齢者のリードでの仕事が多い分、ここでは高齢者に過大な負荷がかからないように、若年者側の配慮を業務内容やシフトに活かし、若年者の意識向上を促したい。27-123

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