エルダー活躍先進事例集 平成27年度版
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BFACDEGHIJKLMNOPQRSTP医療,福祉小沼 祥生さん常務理事 当院は、手間のかかる仕事を効率よくこなしていくため、高齢者と若年者のペア就労やチーム方式で業務を行い、高齢者やベテランのスタッフに若年者や中途入職者の指導教育という役割を与えました。その結果、高齢者が指導者としての責任と自覚を高め、業務への意欲向上につながり、気配りや患者への対応など若年者や中途入職者のよい手本になり、仕事の質の向上、従業員一人ひとりの技術向上の努力に結びついています。 また、当院は、地域医療機関として観桜会や夏祭りの開催など、地域活性化への取組みにも積極的に参加していますが、高齢者は人との気持ちのつながりを感じ取れる貴重な存在であり、欠かせない人財となっています。 若年者と同じような能力を求めるのではなく、高齢者や経験者でなければ「できない・わからない・考えられない」というような部署で高齢者を活用することで、高齢者の戦力化が図られると思います。 高齢者は、体力・視力等の衰えから、自分が手を下すと失敗することがありますが、長年の経験から、判断力、危険予知能力、コミュニケーション能力などには優れているので、こうした能力を発揮できるような仕事に就けるよう工夫することにより高齢者の活用が図られると思います。現場の写真27-12
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