エルダー活躍先進事例集 平成27年度版
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わが国では少子高齢化の進行により、高齢者の人口が増える一方、総人口は減少し続け、今や国民の約4人に1人が65歳以上となっており、2035年には国民の約3人に1人が65歳以上の高齢者となる社会が到来すると推計されています。今後のわが国における労働力人口の減少を鑑みると、健康で意欲と能力がある限り年齢にかかわりなくいきいきと働き続けることができる「生涯現役社会」の実現を目指すことが不可欠になってきます。本事例集は、厚生労働省と当機構が共催する「高年齢者雇用開発コンテスト」に平成27年度に応募のあった事例の中から「定年がない」、「実際に70歳超の従業員が活躍している」等、年齢にかかわりなくいきいき働ける職場として32の先進事例を選定し、とりまとめました。事例の選定にあたっては、内田 賢 東京学芸大学 教授を委員長とする選定委員会を設置し、定年制や継続雇用制度の実態、また地域や業種などを勘案しつつ、他の企業等のモデルとなるかどうか、他の企業等が取組みやすい内容かなどの観点を重視しました。本事例集は、写真や高齢者雇用のメリット・他社へのアドバイスとして企業のメッセージを掲載して、よりわかりやすくするとともに、バインダー方式に整理し、より活用しやすいものにしました。本事例集が多くの方々に活用され、今後の高齢者雇用の一助となれば幸いです。厚生労働省及び当機構におきましては、事業主の皆様、従業員の皆様に、高齢者雇用についてご理解いただき、就労を希望する高齢者の方々が年齢にかかわりなくいきいきと働ける生涯現役社会の実現に向けて、引続き取組んで参ります。今後とも皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。平成28年3月独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 雇用推進・研究担当理事 藤井 伸章はしがき
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