エルダー活躍先進事例集 平成27年度版
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BFACDEGHIJKLMNOPQRSTRサービス業(他に分類されないもの)高齢者が働きやすい職場づくりのためにこれまで行ってきた改善や工夫改善区分課 題検討状況・改善内容① 制度面定年60歳、希望者全員65歳制度。定年時の時間賃率は低下する規程を定めていた。担当する業務内容が変わらないのであれば定年後はもちろん65歳を超えても時間賃率は変わらないようにし、モチベーションの向上を図った。② 能力開発各自が自主的に取組める安全教育の教材がなかった。ベテラン高齢者の経験ノウハウを活用し、以下のようにわかりやすく親しみやすい新人用指導教材の作成・発行を行った。ケースごとにマンガで状況を描いたKYカードを作成し、現場ごとに設置した。マンガが得意な従業員の自主的な活動によって「当社のユニフォームを着た『三栄のさんちゃん』を登場させた」工夫により、入社したてのパートタイム従業員までが、今まで他人事であった安全意識を「自分の事」として意識できるようになった。マンガは読まなくても自然と目に入るため、各職場では、「1日1回はカードをめくること」を義務付けた結果、安全意識が急激に高まった。③ 環境改善現場のトラブル・緊急事態・入退者の多い現場作業員の労務相談等の現場支援部門に配置人数が不足し、モチベーションが低下していた。新設の休憩施設の2階に本社機能を一部移管したことにより、従業員にとっては本社の時よりも敷居が低くなり気軽に相談に寄りやすくなった。現場の従業員間の「報・連・相」は格段に増え、緊急事態もチームワークを発揮して解決できるようになった。④ 健康管理・安全衛生、 その他これまで社内にコミュニケーションを図れる手段がなかった。社長直属の人事担当者を採用して、従業員個々人に向けメールで情報発信し、職制を通じて意見を吸い上げることにより、社内全体のコミュニケーション向上を図った。以下のように、様々な種類の内容を工夫して情報発信するようにした。•安全標語の募集•お役立ち情報の提供•「ニューモラル」冊子の活用•会社所有リゾートマンションの利用また、情報発信した内容についての意見を現場責任者が窓口となって収集し、トップに報告するようにした。⑤ 新職場、 職務の創出技術資格を有する施設管理部門の高齢者を活用して、新職場の開発に取組んだ。先ずは社内人材の活用を図ることを決め、既存の施設管理部門の中で太陽光発電施設の機器管理に必要な「電気主任技術者」の資格を有する高齢の技術者をノミネートしたところ、個人の健康上の理由で辞退してきたが、自由出勤を認めて引き続き育成者としての役職を継続できるように配慮し、承諾を得た。⑥ 未解決の課題、うまくいかなかったこと*現行制度(定年60歳、希望者全員65歳)と内規(一定の基準の下70歳まで雇用)の見直し*健康管理体制の見直し* 希望者全員70歳雇用制度は、導入予定* アドバイザー助言により健康管理体制構築に取組み予定27-19
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