エルダー活躍先進事例集 平成27年度版
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BFACDEGHIJKLMNOPQRSTM宿泊業,飲食サービス業本部外観平成27年8月時点の内容です。高齢者雇用の特徴当社は、数多くの企業、自治体、学校、病院、介護施設等から構内食堂の運営を、あるいは仕出し弁当の製造を受託している「調理現場(現在21箇所)の集合体」であり、各現場は店長を中心に少数の正社員と多数のパートタイム社員から構成される。年齢によって社員の採用、育成、昇進、配置、退職に制限をつけたり差をつけることは一切しない。年齢や職位にかかわらず意欲のある者には学習の機会を与え、店長への道を後押しする。店長になれば新たな調理現場が任せられ、たとえ店長になれなくとも希望すれば何歳まででも働ける「(実質的に)定年のない職場」である。現場に働く誰もが、「自分の出来ることをやらせてくれる会社」、「やりがいがあるのでいつまでもここで働きたい」と思っている。定年及び定年後の継続雇用制度●定年 60歳●定年後の継続雇用制度希望者全員65歳まで再雇用本人が希望する限り年齢の上限なく継続雇用している。●現在の最高年齢 73歳年齢別従業員数●正規従業員77人 非正規従業員199人 ~ 44歳 88人 (31.9%) 45歳 ~ 54歳 62人 (22.5%) 55歳 ~ 59歳 29人 (10.5%) 60歳 ~ 64歳 34人 (12.3%) 65歳 ~ 69歳 50人 (18.1%) 70歳 ~ 13人 (4.7%)●平均年齢 51.3歳高齢者雇用に対する方針及び考え方「飲食業は接客業」と言う考え方を基本とし、競争が激化している飲食業界のなかで継続的に安定した発展が成し遂げられる企業を目指している。それには社員の質および教育が必要であり、年齢にかかわりなく長年にわたり培った質の高い熟練者の存在が企業の発展につながると考えている。昭和38年に先代社長が当社独自の「店長制度」を作り、「店はお客様の為にあり、店員と共に店は栄える」を経営理念として、高い目標を掲げ、二代にわたるその実現に向けた挑戦によって、文字通り「年齢にかかわりなく働ける企業」を創りあげてきた。それは「課題解決型の改善」であり、その仕組みによって人づくりが実現し、事業継続が成り立っている。創業以来一度としてリストラしたことはなく、従業員の精神教育に注力し、家族主義的経営で多くの人材を育て、現在も無理のない着実な歩みを続けている。株式会社 西にし原ばら屋や徹底した現場主義で年齢にかかわりなく働ける職場を実現企業の概要所在地 :創業 :業種 :従業員数 :資 本 金 :千葉市中央区慶応2年(1866年)飲食店(産業供食<食堂経営>、供食弁当、<仕出し弁当>、専門店<レストラン、居酒屋>)※当社では「給食」の言葉を使わず、お客様に 差し上げる意味合いから「供食」を使う。276人100百万円27-21
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