エルダー活躍先進事例集 平成27年度版
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BFACDEGHIJKLMNOPQRSTH運輸業,郵便業取締役社長鈴木 昌之さん総務部長● タクシー業界は若手乗務員の確保が厳しくなっている中で、当社の平均年齢も58歳と高齢化が進んでいます。安全運転第一が基本の仕事柄のため、高齢者乗務員は経験豊富であり、慎重な業務姿勢で安全運転に徹して顧客の信頼を得ています。高齢乗務員の真面目さと長年の乗務経験から会得した接客姿勢や技能は、若手乗務員に対してのインストラクターとしての教育と路上研修に大きく貢献しています。当業界はそれぞれが専門職として位置づけられる実力の世界(歩合給)であり、高齢乗務員にとっても営業活動で十二分に能力を発揮し続けられる職場です。これらの特性を踏まえて、当社では年齢で勤務区分せず、意欲と能力のある人は70歳以上80歳でも雇用しています。● 長く勤務を続けてもらうために、職場の人間関係、会社の雰囲気作りを心掛けています。具体的には出庫前の挨拶が基本であると考え、一声運動は相手の名前を呼んで声掛けをします。年に1回の親睦会を浅草などの近隣で皆で風呂につかり、一杯飲んで寄席で落語を聴くレクリエーションを実施しています。一方、会社のルールは厳格に守るよう運営管理をしています。社長の経営姿勢は「乗務員を大切にする気持ちを持ち続ける」ことです。高齢乗務員の模範となる運転技能と接客姿勢を、中途採用乗務員へのインストラクターとして訓練・指導に活用しています。しかし、安全運転のため高齢者は加齢による体力面や、動体視力の低下も避けられないので、視覚認知トレーニングの訓練を朝礼時に行って能力維持を図っています。インタビュー 総務部長 鈴木 昌之さん改善写真視覚認知研修実施風景業界紙に視覚認知研修実施が取りあげられた記事抜粋▲業界紙に視覚認知研修実施が取りあげられた記事抜粋▲27-28
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