エルダー活躍先進事例集 平成27年度版
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BFACDEGHIJKLMNOPQRSTP医療,福祉若者の都会への流出と地域の高齢化が急速に進む丹波地方にあって、多様な福祉サービスが総合的に提供できるように平成11年からの施設整備事業で特別養護老人ホームの増築、ケアハウス、デイサービスセンター等を開設し施設利用者の大幅増加となりました。一方、職員不足と長時間労働の恒常化をまねき、体調不良者や休職者、退職者が続出して経験豊かなベテラン職員の流出となり、これを契機として、法人の組織改正も重ねながら、抜本的改善見直しに着手し、事業の活性化と定年後も元気に働き続けることができるように、定年後の継続雇用制度の導入・改善を平成18年4月から10年余りをかけて、一歩一歩進めてきました。特に、熟年・高齢職員も参画した「労働時間管理委員会」を設置し、当園で働く職員のあらゆる分野にわたる問題点を検討し、改善案や希望を交え理事者に提案、具申しており、現在、会議の回数は109回を重ねています。これらの取組みの結果、高齢職員はもちろんのこと全職場で職員の意識が向上し、職場間の連携が進みコミュニケーションも良く取れるようになり、職場が明るくなりました。特に高齢職員が自分の持つ高いスキルや経験を活かしていきいきと働く姿は、全職員の良い手本となっており、施設利用者に公平で、早く高度な対応ができるようになり地域の多くの方々から当園の事業に高い評価をいただいています。この大きな要因は、「現場第一」と「職員は宝である」との強い信念のもと、全職員が一丸となって長期的に「働きやすい職場づくり」を目指して、様々な改善に取組んできた結果と考えていますが、これに満足することなくさらなる改善を重ねていく所存です。改善写真電動ベッド機械式バス27-84
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