エルダー活躍先進事例集 平成27年度版
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BFACDEGHIJKLMNOPQRSTD建設業岡本 征夫さん代表取締役当社は、今年度で創業102年目となる建設会社であり、総合建設業として、技術・経験・知識が必要な橋梁工事等を手掛けてきました。現在、建設業界は全体的に人手不足の状況にあり、資格と技術が必要な業界において有資格者の確保及び技術の継承が会社の活性化、ひいては、会社の存続にとって必要不可欠となっております。そのような状況において、企業の活性化には若い人材も必要なのですが、若い従業員は、たとえ資格があったとしても、高齢の従業員に比べ、技術・経験・知識がまだまだ未熟です。そのため、当社は、会社内部における年齢構成のバランスも重要と考えており、技術の継承及び人材の育成を行っていく上で、技術・経験・知識が豊富な高齢の従業員には、これからも末永く働き続けてもらい、若い従業員に会社のDNAを引き継いでいってもらいたいと考えております。また、大企業に比べて中小企業は、どうしても待遇面・福利厚生面では劣ってしまうのですが、たとえ年齢が高くても働く意欲があれば、今まで培った技術・経験・知識を活かして働き続けることができる仕事の場を提供していくのが経営者の使命だと思っております。そのような思いを成し遂げるべく、当社は、配置転換、勤務の多様化にも取組み、本人に働く意欲や能力があり、健康上の問題がなければ、70歳以降も年齢の上限なく雇用を継続するようにしています。また上下関係の仕組みにおいても、高齢の従業員にはこれまでに培ってきた技術・経験・知識を活かすことができるよう、主として指導役としての職務を果たしていける体制を構築しています。それ以外にも、社会的な活動として、自然災害時には人材を派遣し、災害からの復興に協力する協定を市と結んでいるほか、河川敷にあるコスモス畑の種の植付け、見学会や各種イベントの支援など地域の活性化にも貢献しており、地域における交流の場を提供する役割も担っております。今後もCSR(企業の社会的責任)を果たしつつ、年齢にかかわりなく健康でいきいきといつまでも働ける職場づくりをしていきたいと考えております。板東 勝さん取締役管理部長27-88

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