エルダー活躍先進事例集2016年版
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医療,福祉BFACDEGHIJKLMNOPQSTR高齢者が働きやすい職場づくりのためにこれまで行った改善や工夫課 題改善区分検討状況・改善内容① 制度面年齢階層別職員数で、特に若年層の指導に当たるべき40歳代、50歳代の中堅職員が少なく、技能の継承が大きな課題として浮き彫りになった。設立30年余りと、比較的若い組織であり、定年退職者の実績が少ないことで、人材育成と組織の活性化を推進するため、民間企業などの他の組織の定年退職者の活用を掲げ、平成22年から高齢者の雇用に積極的に取り組んだ。② 能力開発福祉関係以外の他業種からの高齢者も多いことで、専門的な障害者支援のスキルに課題があった。新任職員研修や年1回の全日をかけての職員研修を実施するとともに、当法人以外の専門研修に参加して、障害者支援のあり方や支援技能を習得する機会を設け、資質の向上を図っている。③ 環境改善高齢者が働きやすく、より長く勤務し続けられるよう多様な勤務形態を整える必要があった。高齢者がより長く、やりがいをもって勤務できるよう、希望によって短日勤務、短時間勤務、フルタイム勤務などを選択できるよう取り組んだ。④ 健康管理・ 安全衛生・ その他高齢者を雇用する場合において、体調不良や体力の衰えなどにより、退職につながることへの危惧があった。①健康診断、ストレスチェックを実施する。 ②安全衛生委員会を設け安全衛生面の改善を図るとともに、産業医による健康管理、安全衛生に配慮している。③ワークライフバランスによる業務の改善。⑤ 新職場、 職務の創出高齢者が培ってきた様々な経験や技能を十分に生かすことのできる事業の開発、開拓により新たな事業を創出する必要性を強く感じていた。高齢者にふさわしい事業として、官庁や企業等から排出される機密文書等を資源としてリサイクルするエコリサイクル事業や一人暮らし高齢者などの高齢者世帯の庭の手入れなどを請け負う環境整備事業を新規事業として立ち上げ、地域貢献として取り組んでいる。⑥ 未解決の課題、うまくいかなかったこと高齢者による事業開拓等のために必要な事業提案力の醸成、強化や障害者にも分かりやすい作業マニュアルの整備。高齢者による事業提案会議等の設置や新規事業における作業マニュアルの整備を検討したい。2016年版 エルダー活躍先進事例集28-19
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