エルダー活躍先進事例集2016年版
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製造業BFACDEGHIJKLMNOPQSTR高齢者が働きやすい職場づくりのためにこれまで行った改善や工夫検討状況・改善内容課  題改善区分① 制度面パートタイマーのみを対象に、社員自身が就業時間を決めることが出来るフリー労働時間制度(休憩時間を除いて1日8時間連続勤務を条件とし、始業・終業時刻は自身で決めることができる)を適用していた。対象社員を拡大し、雇用している全員が自由な雇用体系のもと、自分の体力、気力に合わせた多様な就業形態を選択できるようにした。これにより、定年前の正規社員も、定年後の生活スタイル等に合わせた勤務をイメージできるようになり、本人のモチベーションがある限り働き続けることができるようになった。② 環境改善一般的に、通常の生産ラインでは、生産ノルマなどが課せられ、達成のために作業スピードに波が出てしまい、また、焦りからくるミスなどが生じる。当社の場合には、作業にかかる問題点を把握しきれなかったので、高齢者の作業効率や製品の不良率が改善されなかった。作業ごとに大学ノートを置き、日頃の出来事や問題点、安全、効率的な方法等(内容は誰でも何でも可)があれば自由に記入できる取組を新たに導入した。これは、作業者が作業者目線から見た要望を何でも記入することが出来るもので、このノートに基づき定期的に品質会議を開催し、常に生産設備の改良や作業者の負担軽減などの「カイゼン」を行っている。そして、そのためのシステム作りや、社内設備の改善、企画、設計、製作までを自社で行っている。③ 健康管理・安全衛生、  その他高齢者に作業にかかる肉体的・精神的負担を強いていた。作業の安全性の確保のために、すべてのプレス機器に手を差し入れるのではなく、金型が作業者の手元に出てくるように改良したほか、危険性の高い作業は機械化、自動化により安全を確保した。また、人の視覚や感覚に依存して作業を行う工程ではセンサーを用いたり、在庫切れや自動運転機械の停止をアラームランプの点灯で知らせるように改善した。2016年版 エルダー活躍先進事例集28-39

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