エルダー活躍先進事例集2016年版
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生活関連サービス業,娯楽業BFACDEGHIJKLMNOPQSTR高齢者が働きやすい職場づくりのためにこれまで行った改善や工夫検討状況・改善内容課  題改善区分① 制度面制度面においては職員、臨時職員のルールはあるものの65歳以降の継続雇用については運用で行っていた。また臨時職員等に対し自己評価の機会は設けていなかった。当財団では中高年齢者も多く、より安心して長く、働いていただく環境を作っていくことがテーマとなっていた。近時の労働法改正を踏まえた雇用管理のルールを検討、もともと60歳以上の職員、及び臨時職員も多く、基本的なルールはあるものの実態に即したルール改正を行うことにより、安心して長く働ける環境を整備した。そこで制度の見直しを行った。定年後の継続雇用の後、更に65歳以降についても本人が健康で働く意欲がある場合には、当財団と本人の条件が合えば更に継続して働くことが出来るようにした。また、当財団の戦力となっている中高年臨時職員等に対し、自己評価票を活用し、管理職による個別指導を実施(仕事の目的、不明な点等の解消、理念の徹底など)、現状の理解、目標の設定などを行った。シートの裏面では必ず管理者がアドバイスの書き込みを行い、フィードバックしている。また本人の申出又は管理者からの働きかけで、必要に応じ個別面談を実施することにした。② 能力開発従来より、人権研修、接遇などの研修は、職員、職員以外の臨時職員に対しても実施していたが、来園者に対する万が一の救急対応の教育をする必要があった。来園者はおおむね年間46万人であり、子供、高齢者、障がい者、外国人など幅広い。園内を安全・安心に楽しんでいただくためには、職員はもとより臨時職員も救急時の対応等が出来るように準備しておかなければならない。そこで万が一救急の対応が必要となった時の心肺蘇生、AEDの使い方、救急手当などの学習を職員に限らず臨時職員全員に行った。③ 健康管理・安全衛生・  その他定期健康診断については法定対象者に実施していたが、職員のみならず臨時職員の戦力化を図ってゆくうえでは、健康管理の充実が欠かせないとの認識があった。当財団で働く多くの臨時職員は高齢者が多い。健康で長く働いていただくためには、健康についての自己管理意識を高めてもらうことが大切であり、法定対象者はもとより、対象外であっても実施することにした。また普段から管理者が働き手のコミュニケーションをとることにより健康チェックを行うことにしている。④ 新職場、職務の創出以前からボランティアの活動の場を提供していたが、限定的であった。従来から園内ガイドは実施していたが、各種年間定例行事、体験型の催しの企画・実施及び庭園の管理作業等において、中高年齢者を中心としたボランティア活動の場を広く提供することにより、当財団の事業の充実を図ることができた。2016年版 エルダー活躍先進事例集28-43

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